はじめに
本記事では、オープンベータテストの実測データに基づき、2025年発売予定の『モンスターハンター ワイルズ』PC版の必要スペックを解説する。本作は高い描画性能と広大なフィールドを特徴としており、特にCPUとGPUへの要求が従来のモンハンシリーズより高くなっている。
基本システム要件
オープンベータテスト動作環境
解像度 | 1080p(FHD) |
フレームレート | 60fps ※ フレーム生成使用 |
OS | Windows®10 (64-bit Required) |
プロセッサ(CPU) | Intel Core i5-11600K Intel Core i5-12400 AMD Ryzen 5 3600X AMD Ryzen 5 5500 |
メモリー(DRAM) | 16GB |
グラフィックカード(GPU) | NVIDIA GeForce RTX 2070 Super NVIDIA GeForce RTX 4060 AMD Radeon RX 6700XT |
ビデオメモリ(VRAM) | 8GB ※ |
ストレージ | 140GB SSD |
備考 | SSD(必須)、グラフィック「中」設定で、1080p(アップスケール使用)/60fps(フレーム生成使用)のゲームプレイが可能です。 DirectStorage対応。 |
解像度 | 1440p(WQHD) |
フレームレート | 60fps ※ フレーム生成使用 |
OS | Windows®10 (64-bit Required) |
プロセッサ(CPU) | Intel Core i5-11600K Intel Core i5-12400 AMD Ryzen 5 3600X AMD Ryzen 5 5500 |
メモリー(DRAM) | 16GB |
グラフィックカード(GPU) | NVIDIA GeForce RTX 4060 Ti AMD Radeon RX 7700 XT |
ビデオメモリ(VRAM) | 8GB ※ |
ストレージ | 140GB SSD |
備考 | SSD(必須)、グラフィック「高」設定で、1440p(アップスケール使用)/60fps(フレーム生成使用)のゲームプレイが可能です。 DirectStorage対応。 |
解像度 | 2160p(4K) |
フレームレート | 60fps ※ フレーム生成使用 |
OS | Windows®10 (64-bit Required) |
プロセッサ(CPU) | Intel Core i5-11600K Intel Core i5-12400 AMD Ryzen 5 3600X AMD Ryzen 5 5500 |
メモリー(DRAM) | 16GB |
グラフィックカード (GPU) | NVIDIA GeForce RTX 4070 Ti AMD Radeon RX 7800 XT |
ビデオメモリ(VRAM) | 12GB |
ストレージ | 140GB SSD |
備考 | SSD(必須)、グラフィック「ウルトラ」設定で、2160p(アップスケール使用)/60fps(フレーム生成使用)のゲームプレイが可能です。 DirectStorage対応。 |
ここだけ見ればOK:画質・解像度別 おすすめグラボ一覧表
重要な注意点
- CPU負荷が非常に高く、公式推奨スペックを上回るCPUを推奨
- グラフィック設定
- ゲーム内フレーム生成機能:オン
- DLSS、FSR3の最適化が不十分のため全GPUで FSR3:クオリティ設定に統一
- Lossless Scaling及びAFMFは非常に有効だが、本検証の対象外 ※部分的には検証している
- 古いGPUだとfpsを出しづらい傾向にあるのでRTX 4000、RX 7000シリーズを推奨
- VRAM 8GB以下のGPUは基本的には非推奨(最低12GBは必要)
- メモリ使用量が多い為、32GB以上を推奨(配信者の場合48GB以上がおすすめ)
解像度別 必要スペック詳細
フルHD (1920×1080)
必要なCPU性能
- AMD
- Ryzen7 5700X
- Ryzen7 5700X3D
- Ryzen5 7500F
- Ryzen5 7600(X)
- Ryzen7 7700(X)
- Ryzen 7000X3D モデル
- Intel
- Core i5 13400/14400(F)
- Core i5 13500/14500
CPU負荷は解像度が低くなるほど高くなる傾向にあるが、解像度が低い分要求されるGPU性能は下がる。
そのためある程度バランスが取れていれば問題ない。
Ryzen7 5700X でもそれなりにプレイ可能だが、パフォーマンスを求める場合、Ryzen5 7700(X)又は Ryzen7 5700X3D以上がおすすめ。
可能な限りfpsを出したい場合は Ryzen X3D モデル が良い。
おすすめのGPU
■中画質設定
- 60fps
- RTX 3060 Ti
- RTX 3070/Ti
- RTX 4060
- RTX 4060 Ti(8GB)
- RX 6650 XT
- RX 6700 XT
- RX 6750 XT
- RX 7600
- 100fps以上
- RTX 3080/Ti
- RTX 4070
- RX 6800
- RX 7600 ※AFMF使用
- RX 7700 XT
■ウルトラ画質設定 ※VRAM 10GB以上必須
- 60fps以上
- RTX 3060(12GB) ※Lossless Scaling使用
- RTX 3080(10/12GB)
- RTX 3080 Ti
- RTX 4060 Ti(16GB)
- RX 6700 XT
- RX 6750 XT
- RX 7600 XT
- 100fps以上
- RTX 3090
- RTX 4060 Ti(16GB) ※Lossless Scaling使用
- RTX 4070
- RX 6800
- RX 7600 XT ※AFMF使用
- RX 7700 XT
ポイント
・中画質設定であってもVRAM容量は12GB以上のGPUがおすすめ。
・VRAM 8GB以下のGPUで【AFMF】や【Lossless Scaling】を使うとVRAM不足になりパフォーマンスが低下するので要注意。(使えないことはない)
・VRAM容量の大きい【RTX 3060(12GB)】等のGPUであれば、【Lossless Scaling】が非常に有効。
・【Radeon】と【Lossless Scaling】は相性が悪い。特に【AFMF】と併用なんてしようものなら最悪クラッシュする。(そもそも【AFMF】の方が無料かつ高性能なのでRadeon民は使う必要がない)
WQHD (2560×1440)
必要なCPU性能
- AMD
- Ryzen5 7500F
- Ryzen 5 7600(X)
- Ryzen 5 9600X
- Ryzen 7 7700(X)
- Ryzen 7 9700X
- Ryzen 7000X3D モデル
- Intel
- Core i5 13500/14500
- Core i5 13600/14600K(F)
- Core i7 13700 シリーズ
- Core i7 14700 シリーズ
解像度が上がるほどCPU負荷は下がるが、可能な限りfpsを落とさないCPUを選んだほうが良い。
AMDならZEN4世代以降の Ryzen7以上
Intelは13、14世代 Core i7 以上のモデルがおすすめ。
コスパは Ryzen7 5700X3Dが最強。
必要なGPU性能
■中画質設定
- 60fps
- RTX 3080/Ti
- RTX 4060 Ti(16GB)
- RTX 4070
- RX 6700 XT
- RX 6750 XT
- RX 6800
- RX 7600 XT
- RX 7700 XT
- 100fps以上
- RTX 3090/Ti
- RTX 4060 TI (16GB) ※Lossless Scaling使用
- RTX 4070 ※Lossless Scaling使用
- RTX 4070 Super
- RTX 4070 Ti (Super)
- RX 6800 XT
- RX 6900 XT
- RX 7700 XT ※AFMF使用
- RX 7800 XT
- RX 7900 GRE
■ウルトラ画質設定
- 60fps
- RTX 3080/Ti
- RTX 4070
- RX 6800/XT
- RX 6900 XT
- RX 7600 XT ※AFMF使用
- RX 7700 XT
- RX 7800 XT
- 100fps以上
- RTX 3080/Ti ※Lossless Scaling使用
- RTX 3090/Ti
- RTX 4070 ※Lossless Scaling使用
- RTX 4070 Super
- RTX 4070 Ti
- RTX 4070 Ti Super
- RX 6950 XT
- RX 7700 XT ※AFMF使用
- RX 7800 XT ※AFMF使用
- RX 7900 GRE
- RX 7900 XT
ポイント
・RTX 4060 Ti (16GB)が大健闘!60fpsであればある程度高画質でも快適にプレイ可能。【Lossless Scaling】を使えば100fps以上出せる。
・画質重視でLossless Scalingを使いたくないなら RTX 4070 Super以上がおすすめ。使っても良いのなら RTX 4070でも快適。
・【AFMF】を使えば RX 7700 XT でもウルトラ画質設定、100fps以上でプレイ可能。165fps以上安定して出したい場合は RX 7800 XTがおすすめ。
4K (3840×2160)
必要なCPU性能
- AMD
- Ryzen5 7500F
- Ryzen 5 7600(X)
- Ryzen 5 9600X
- Ryzen 7 7700(X)
- Ryzen 7 9700X
- Ryzen 7000X3D モデル
- Intel
- Core i5 13500/14500
- Core i5 13600/14600K(F)
- Core i7 13700 シリーズ
- Core i7 14700 シリーズ
GPU負荷が高すぎるせいでCPU性能はあまり影響しないが、GPU性能を少しでも活かすためにできるだけ高性能なCPUがおすすめ。
AMDはZEN4世代以降の Ryzen7以上
Intelは13、14世代 Core i7 以上のモデルが望ましい。
必要なGPU性能
■中画質設定
- 60fps
- RTX 3080 Ti
- RTX 3090/Ti
- RTX 4070 Super
- RTX 4070 Ti
- RTX 4070 Ti Super
- RX 6900 XT
- RX 6950 XT
- RX 7800 XT
- RX 7900 GRE
- 100fps以上
- RTX 4070 Ti Super ※Lossless Scaling使用
- RTX 4080/Super
- RTX 4090
- RX 7800 XT ※AFMF使用
- RX 7900 GRE ※AFMF使用
- RX 7900 XT
- RX 7900 XTX
■ウルトラ画質設定
- 60fps
- RTX 4070 Ti Super
- RTX 4080/Super
- RX 7800 XT
- RX 7900 GRE
- RX 7900 XT
- 100fps以上
- RTX 4090
- RX 7900 XT ※AFMF使用
- RX 7900 XTX
ポイント
・RTX 4090 か RX 7900XTX のいずれかがおすすめ。
コスパはぶっちぎりで RX 7900XTX の方が良い(RTX 4090 の半額程)
解像度別 推奨構成まとめ
フルHD
- フルHD解像度であっても、VRAM 8GB以下のグラフィックボードは非推奨
- 特におすすめのGPU:RX 7600 XT、RX 7700 XT、RTX 4060 Ti(16GB)
- 比較的最新のミドルレンジCPUで十分な性能を確保可能
- Lossless Scalingを使えば RTX 3060(12GB)でも快適にプレイ可能
- CPU性能は非常に重要だが、予算が少なければ Ryzen7 5700X でもなんとかなる。
WQHD
- おすすめGPU(バランス重視):RX 7700 XT、RX 7800 XT、RTX 4070 Super
- おすすめGPU(画質、fps重視):RX 7900 GRE/XT、RTX 4070 Ti Super、RTX 4080 Super
- CPU性能はあまり重要ではないが、Ryzen 7クラス、Core i5上位モデル以上を推奨。Ryzen7 5700X3Dが最もコスパが良い。
4K
- 最低限必要なGPU:RX 7900 XT、RTX 4070 Ti Super以上
- 画質重視の場合:RX 7900 XTX、RTX 4090
- CPU性能はあまり重要ではないが、Ryzen7、Core i7以上が望ましい
- 注目ポイント:本作はRadeonとの相性が非常に良好で、RX 7900 XTXはRTX 4090と同等の性能を発揮可能
まとめ:スペック選びのポイント
- CPU負荷がかなり高い
- GPU性能を活かすために、推奨より上位のCPUを選択することを推奨
- フルHD解像度の時にCPU性能が最も重要となるが、価格と性能のバランスに注意
- 予算が厳しければ Ryzen7 5700X もあり
- GPU選びのポイント
- VRAM容量に注意(特にフルHDでも12GB以上を推奨)
- FSR3のクオリティ設定を活用することで、より安定したパフォーマンスを確保可能
- AMD RadeonはNVIDIA GeForceと比較して本作との相性が良好
- AFMFやLossless Scalingを使用した場合、VRAM使用量が増えるためVRAM容量に注意
- メモリ使用量が多い
- 32GB以上のメモリ容量が必要
- 配信者の場合48GB以上を推奨
- 解像度に応じた構成選び
- フルHD:比較的手の届きやすい構成で快適なプレイが可能(予算:16万円~20万円)
- WQHD:パフォーマンスと描画品質のバランスが取りやすい(予算:20万円~30万円)
- 4K:ハイエンドな構成が必須だが、最高の描画品質を実現可能(予算:40万円~60万円)
現在のPCでのプレイを検討する場合は、特にCPUとGPU性能を重視してスペックを確認することを推奨する。新規購入やアップグレードを考えている場合は、将来的なアップデートによる要求スペックの変動も考慮に入れ、可能な限り余裕を持った構成を選択することが望ましい。
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