NVIDIAの次世代ミドルレンジGPU「RTX 5060 Ti」に、8GBと16GBの2つのVRAMバリエーションが登場する可能性が浮上。中国メーカーMaxSunがユーラシア経済委員会(EEC)に登録した情報から明らかになった。
明らかになった仕様詳細
- GB206チップ採用
- 128bitメモリバス幅
- GDDR7メモリ採用の可能性
VRAMケチり路線の深刻な問題
8GBモデルの存在は、NVIDIAが依然としてVRAM容量を抑制する戦略を継続する意向を示している。現代のゲームタイトルでは12GB以上のVRAMが一般的となっており、8GBでは明らかに不足する事態が予想される。特にGTA VIやモンスターハンターワイルズといった大型タイトルでは、深刻な制約となる可能性が高い。
メモリバス幅に関する懸念
128bitというメモリバス幅は、16GBモデルであってもボトルネックとなる可能性がある。これは前世代のRTX 4060 Tiでも批判の的となった仕様だ。GDDR7メモリの採用で帯域幅は向上するものの、根本的な解決には至らないだろう。
SUPER版への期待
リーク情報によると、2026年初頭にSUPERシリーズの登場も予想されている。これにより192bitバス幅への拡張や、より高性能なGB205チップの採用も期待される。ただし、その時期まで待つことができないユーザーにとって、現行モデルの選択は慎重に検討する必要があるだろう。
市場投入時期と展望
第一四半期末までの発売が予想されるが、NVIDIAは現時点でこれらのSKUを正式には確認していない。価格設定と実際の性能が、製品の成否を分けることになるだろう。
特に注目すべきは、AMDのRX 9060シリーズとの競争だ。詳細な仕様については明らかにされていないが中級GPU市場での競争が一層激化する可能性が高い。
※本記事はEEC登録情報とリーク情報に基づいています。正式発表内容と異なる可能性があります。
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