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RTX 4070は1月に生産終了・RTX4060/Tiは2025年3月で販売終了へ – ローミドル帯GPUの供給に空白期間か

中国メディアIT Homeの報道によると、NVIDIARTX 4070およびRTX 4060シリーズが2025年第1四半期で生産を終了することが判明した。特にRTX 4060/Tiの後継となるRTX 5060シリーズの発売時期が未定である中、ローミドル帯GPUの供給に大きな懸念が生じている。

生産終了のスケジュールと市場への影響

RTX 4070は1月末で生産が完全に終了し、2月以降の新規入荷は一切なくなる。これに続いてRTX 4060 Tiは2月の最終入荷を最後に在庫限りでの販売となり、RTX 4060も3月までの供給を最後に生産終了となる。この段階的な生産終了により、ゲーミングPCの主力価格帯に大きな空白が生まれることになる。

特にBTOメーカーにとって、この状況は深刻な問題となる可能性が高い。10-15万円帯のゲーミングPCでは、RTX 4060/Tiが定番の構成として人気を集めてきた。この価格帯での代替モデルの不在は、PCの新規購入を検討するユーザーに大きな影響を与えることになる。

ローミドル帯市場の空白

RTX 4060シリーズの早期生産終了は、GPU市場に前例のない状況をもたらす。予算10万円前後のGPU市場は、ゲーミングPC全体の販売数の中で最も大きなシェアを占めている。この価格帯での主力製品の不在は、市場全体に大きな影響を及ぼす可能性が高い。

特に懸念されるのは、RTX 5060シリーズの発売時期が未定という点だ。第1四半期での発売が予想されているものの、具体的な時期は明らかになっていない。この状況は、数ヶ月にわたるローミドル帯市場の空白期間を生む可能性がある。

在庫状況と価格への影響

すでに一部地域では品薄傾向が顕著になっており、特にRTX 4070の在庫は急速に減少している。この状況は必然的に価格にも影響を及ぼし始めている。一部の小売店では、残り在庫の価格を引き上げる動きも見られ始めた。

最終入荷となる2月には、特にRTX 4060 Tiの需要が高まると予想される。これは、性能と価格のバランスが良く、多くのゲーマーにとって現実的な選択肢となっているためだ。しかし、この需要増加は価格の高騰を招く可能性も高い。

次世代製品への懸念

RTX 50シリーズについては、より深刻な懸念が存在する。一部の専門家からは、この早期の生産終了が次世代製品の価格引き上げの布石ではないかという指摘も出ている。特にRTX 50シリーズが実質的なリネーム製品との見方もあり、性能向上に見合わない価格設定への不安が広がっている。

また、次世代のRTX 5060/Tiの発売時期が不透明な中、初期価格が現行モデルよりも高くなる可能性も指摘されている。これは、予算的な制約のあるユーザーにとって、大きな懸念材料となっている。

eスポーツシーンへの影響

特にVALORANTLeague of Legendsなどのeスポーツタイトルをメインに使用するユーザーにとって、この状況は深刻だ。これらのゲームは比較的低価格のGPUでも快適に動作するため、RTX 4060シリーズは理想的な選択肢とされてきた。その供給が途絶えることで、新規参入者のハードルが上がる可能性がある。

AMDへの需要シフト

この市場空白を埋める可能性として注目されているのが、AMDRX 7600 XTRX 7700 XTだ。16GBという大容量VRAMを搭載しながら、競争力のある価格設定を実現している。NVIDIA製品の供給不足期間中、多くのユーザーの選択肢となる可能性が高い。

まとめ:市場の大きな転換点

この生産終了は、GPU市場に大きな変化をもたらす可能性が高い。特にローミドル帯での供給不足は、市場シェアの変動や価格構造の変化につながる可能性がある。ユーザーとしては、以下の選択肢を慎重に検討する必要があるだろう

  1. 現行モデルの早期確保
  2. 競合製品への移行を検討
  3. 次世代製品の発売を待つ

ただし、次世代製品の価格設定が不透明な現状では、入手可能な現行モデルの確保を優先することも賢明な選択と言えそうだ。

※本記事は海外メディアの報道と市場分析に基づいています。実際の製品供給状況は、地域により異なる可能性があります。

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