AMDの次世代ミドルレンジGPU「Radeon RX 9070 XT」の詳細が明らかになってきた。小売店のリーク情報によると、予想を大きく下回る価格設定と、驚異的な動作クロックが示唆されている。
スペック詳細が明らかに
カスタムモデルの仕様から、RX 9070 XTの実力が見えてきた
- Navi 48 XTダイ採用
- ベースクロック:2400MHz
- ブーストクロック:2970MHz(カスタムモデル)
- 4096ストリームプロセッサ
- 16GB GDDR6メモリ(256-bit)
- メモリ速度19.5Gbps
- メモリ帯域幅624.1GB/s
- TDP 260W(カスタムモデル)
特に注目すべきは、カスタムモデルで3GHz近いブーストクロックを実現している点だ。プレミアムモデルでは3.1GHzにも達する可能性があるという。
予想を覆す価格戦略
フィリピンの小売店が掲載したGIGABYTE製カスタムモデルの価格は、VAT(付加価値税)を除くと約530ドル。
これはリファレンスモデルが500ドルを下回る可能性を示唆している。
AMDのChief Architect of Gaming SolutionsであるFrank Azor氏が示唆した「1000ドル以下」という価格戦略は、より積極的な形で実現されようとしている。
電力効率の向上
TDPは260Wとされ、600W電源での動作が推奨される。RTX 5070の250Wと比較しても競争力のある数値だ。ただし、トリプル8ピン電源コネクタを搭載するカスタムモデルでは、オーバークロック時により多くの電力を消費する可能性がある。
市場への影響
RTX 5070との価格差が予想より小さくなる可能性が高まり、より直接的な競争が予想される。特に
- 16GB大容量VRAM
- 高いブーストクロック
- 競争力のある価格
という特徴は、市場に大きなインパクトを与えそうだ。
1月22日の正式発表に向けて
スペックと価格の詳細は1月22日の正式発表を待つ必要があるが、既にAIBパートナー各社は製品の準備を整えているという。CESでは具体的な情報は明かされなかったものの、各社のカスタムモデルの展示が確認されている。
AMDの新たな市場戦略は、より多くのゲーマーに高性能GPUを提供することを目指しているようだ。正式発表では、これらのリーク情報がどこまで実現されるのか、注目が集まる。
※この記事は小売店のリーク情報とAMD幹部のインタビュー内容に基づいています。正式な仕様や価格は、発表時に変更される可能性があります。
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