記事内にPRが含まれています。

NVIDIA GPUシェアが歴史的快挙:2025年第2四半期に出荷台数7470万台でIntelとAMDを圧倒

GPU市場で何が起きたのか?

Jon Peddie Researchの最新データによると、NVIDIAは2025年第2四半期においても圧倒的なGPU市場シェアを維持している。

同四半期のPC向けGPU出荷台数は 7,470万台 に達し、ライバルであるAMDとIntelを大きく引き離した。

これは、市場が成長鈍化している状況下においても、NVIDIAがシェアを着実に拡大していることを示す重要なデータになる。

GPUがCPUを超える「異常事態」

注目すべきは、PC CPUの出荷台数が 6,690万台 にとどまった点である。

つまり、GPUの出荷台数がCPUを上回ったのだ。

従来の常識では、CPUはPCの“心臓部”であり出荷数が多いのが当然であった。

ところが2025年、GPUがCPUを逆転するという“まじかよ”としか言いようのない現象が現実になったのである。

NVIDIAが握る圧倒的なシェア

さらに衝撃的なのは、単体グラフィックカード(AIB市場)におけるNVIDIAのシェアである。

2025年第1四半期には 92% を占有し、AMDは8%、Intelは事実上0%という“ほぼ独占”状態となった。これは単なる優位ではなく、GPU市場の完全支配に近い構造である。

縮小市場で成長する“唯一の存在”

Jon Peddie Researchは2025年から2028年にかけて、PC GPU市場全体の出荷台数が 年平均成長率−2.9% で縮小すると予測している。AIB市場に限れば −10.3% の厳しい減少見通しだ。
しかし、その縮小局面においてもNVIDIAはシェアを伸ばしている。市場が縮んでいるにもかかわらず、1社だけ巨大化を続けるという現象はきわめて稀である。

AIとゲーミングが牽引する需要

NVIDIAの強さを支える背景には、AI関連技術への爆発的な需要と、ゲーミング市場における継続的な需要がある。

ChatGPTのような生成AIや大規模データセンターでは、GPUは不可欠な存在となっており、その中心にいるのがNVIDIAである。

ゲーマー向けにもRTXシリーズが高い支持を得ており、両輪で市場を牽引している。

NVIDIA、時価総額4兆ドル突破という快挙

2025年、NVIDIAは 時価総額4兆ドル を突破した。これは世界初の記録であり、同社が単なる半導体メーカーを超え、テクノロジー業界全体を牽引する存在になったことを示す。
GPUという一領域から出発した企業が、いまや世界経済の中心を揺るがす規模へと成長したのである。


今後の展望

市場は成熟し縮小傾向にあるものの、NVIDIAの優位性が中期的に崩れる兆候は見られない。

AI、データセンター、ゲーミングといった複数の領域で需要を確保しているためである。競合他社が巻き返しを狙う中、NVIDIAの市場支配力は「独走」から「支配」へと進化しているといえる。

筆者コメント – GPUがCPUを上回るという事実は、PC市場の常識を覆す出来事である。

NVIDIAが市場シェアを独占的に握る姿は、業界の構造的な変化を示している。

縮小市場にあっても成長を続ける同社の動向は、テクノロジー業界の未来を占ううえで見逃せない。

読者の皆さんにとっても、「GPUがここまで世界を動かす存在になるのか」と驚かされる結果ではないだろうか。


参考情報(出典)

  • Jon Peddie Research Quarterly GPU Reports(2024–2025年)
  • Wccftech「NVIDIA Claws Away More PC GPU Market Share From Intel & AMD As Shipments Reach 74.7 Million Units In Q2 2025」
  • XDA Developers, GuruFocus(NVIDIAのAIB市場シェア関連報道)

コメント

タイトルとURLをコピーしました