フレーム生成ソフトウェア「Lossless Scaling」が大型アップデートを実施。
開発者のTHSは、新しいアーキテクチャの採用により、画質、性能、遅延のすべての面で大幅な改善を実現したと発表した。
主要な改善点
画質の向上
- フリッカーとエッジアーティファクトの大幅な低減
- モーションの明瞭さと全体的な滑らかさの向上
- より自然なフレーム補間の実現
システム負荷の軽減
- 2倍モードでGPU負荷を従来比40%削減
- 2倍以上の倍率設定では45%以上の負荷削減
- 解像度スケール機能による更なる負荷低減が可能
(90%設定で旧バージョンのパフォーマンスモードと同等)
遅延性能の改善
- OSLTTツールでのテストで従来比24%の遅延低減を確認
(40FPS、2倍設定時) - フレームペーシングの向上による安定性の改善
最適な使用設定
基本要件
- 最低入力フレームレート:30FPS
- 推奨:40FPS以上
- 理想:60FPS(1080p時)
- フレームレートのロックを推奨
(GPU負荷100%の回避と安定性向上のため)
解像度別の推奨設定
- 1440p使用時:解像度スケールを75%に設定
- 4K使用時:解像度スケールを50%に設定
高リフレッシュレートディスプレイでの活用例
- 240Hz:48FPS×5倍
- 360Hz:60FPS×6倍
- 480Hz:60FPS×8倍
新UI機能のベータ提供開始
Steamのベータプログラムとして、新しいUI 3.0も利用可能となった。参加方法は
- Steamライブラリを開く
- Lossless Scalingを右クリック
- プロパティを選択
- ベータタブから「beta」を選択
Windows 11対応の改善
Windows 11 24H2において、KB5046617アップデートにより、DXGI Capture APIの選択が再び可能になった。これにより、より幅広い環境での利用が可能となっている。
まとめ:さらに進化したフレーム生成技術
Lossless Scaling 3.0は、前バージョンからの大幅な性能向上を実現。
特に画質と遅延面での改善は顕著で、より実用的なフレーム生成ツールとなった。高リフレッシュレートディスプレイへの対応も強化され、最大20倍までのフレーム生成にも対応。
古いゲームタイトルやフレーム生成非対応ゲームでも高フレームレートを実現できる本ソフトウェアは、わずか800円という価格も相まって、より魅力的なツールへと進化を遂げたと言えるだろう。
筆者はゲームではAFMFを使うが、Youtubeの高fps化にはこの Lossless Scalingを使用している。
AFMF機能の無いGeForceユーザーには非常におすすめできる。
800円と安いのでぜひ使ってみてほしい。
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