FPSで勝ちにこだわる人向けのゲーミングモニターを紹介していく。
安い買い物ではないので後悔しない為に、ここでは最低限必要な知識を身に着けてもらう。
実はモニターのスペック表記はあてにならないことが多く、表記上同スペックだとしても実際の使用感(残像や応答速度)は異なることがある。
0.5ms/144hz等の表記につられて安価なモニターを選ぶと後悔するかもしれないので、とりあえずこの記事を読み終えてから判断してほしい。
まずモニターの方式について解説していく。
※有機EL(OLED)は高性能だが、非常に高額の為今回は割愛する。
TN方式
メリットは他の方式に比べ応答速度が速く残像感が少ないが、視野角が狭く角度を付けて見た際にかなり変色して見えてしまう。
また色再現性が低く他の方式に比べ全体的に白っぽく見えてしまうことがある。(後述するモニター方式と比較すると色再現性が最も低い)
上記の大きなデメリットがあるため基本的にFPS以外には向ていないが、FPS性能はピカイチなので勝ちたい人はTN方式のものを選ぼう。
これ以外の方式のモニターはFPSに向いていないので、勝ちたい人はこの方式を選ぼう!
VA方式
メリットは黒の表現が美しくコントラスト比(明暗の差)が高い
デメリットは応答速度が遅く残像感があり、色再現性があまり高くない(TN<VA<IPSの順)
応答速度が遅いことからFPSには向いていないが、暗いシーンもはっきりと映し出せるので一般的に映画鑑賞や動画視聴におすすめと言われている。
GearTune編集部としては映画鑑賞等に関しても発色の美しいIPS方式のほうがおすすめ。
IPS方式
メリットはTNやVA方式よりも色再現性が高く自然でリアルな発色。
視野角が広く角度を付けて見た際も色味が変わりにい為、他の方式より格段に美しく見える。
応答速度に関してもVA方式より速いものが多い為、そこまで勝ちにこだわらないのであればFPSにもある程度向いていると言える。
色再現性が高いためクリエイティブな作業やグラフィックの美しいゲーム等におすすめ。
デメリットはVAに比べるとコントラストが低く若干黒が白っぽく見えてしまうが、発色が美しいためあまり気にならない。
そこまでFPSの勝利にこだわらないのであれば最もお勧めなモニター方式である。
まとめるとFPSでの勝利にこだわるのであればTN方式一択だが、そうでないならIPS(ADS)方式のものを選ぼう。
これから編集部一押しの勝てるモニターを紹介していく。
ZOWIE XL2411K
144hz/24インチの最もスタンダードなモニター(スピーカー非搭載)
DyAc™という残像を軽減させる機能が搭載されていて、素早い動きの中でもはっきりと視認することができる。
一般的には黒挿入(モーションブラーリダクション)と呼ばれる機能だが、ZOWIEのモニターはこの機能が特に優秀だ。
ただ、DyAc™機能を使うと画面の光度が下がりコントラストと色再現性が低下する仕様になっているので、明るいモニターが必要な人は後述の製品を買おう。
今回紹介する製品の中では最も安価だがそれでも3万円程と値段は高い。
しかしそれだけの価値はあるのでぜひ使ってみてほしい。
ちなみにだが144hzなのでPS5等のコンシューマ機でFPSをする人にもこのモニターがおすすめだ。
ZOWIE XL2546K
型番からわかる通りXL2411Kの上位製品である。
違いは240hzの高いリフレッシュレートとより高性能なDyAc+™機能が搭載されている
特に「DyAc+™」機能が優秀で「DyAc™」でデメリットだった画面の暗さとコントラスト、色再現性を損なわずに作動することができるのでガチ勢におすすめだ。
価格が7万円程と非常に高いことに加え、そもそも240hzを出せるPCはかなりの高スペックを要求されるのでそれらを踏まえて購入しよう。
左右の羽のようなものは「アイシールド」と呼ばれ、モニター以外の視野をカットし、集中力を上げるためにある。
決してサブモニターではないので注意しよう。
ちなみに取り外し可能なので必要ない人は外そう。
ZOWIE XL2566K
先に紹介した2つのモニターの最上位グレードだ。
違いは上記の「ZOWIE XL2546K」よりも高い360hzのリフレッシュレート。
10万円以上するのでFPS初心者~中級者にはおすすめできない(上級者でも前述のモニターで十分)が
本気でプロを目指す人や勝ちにこだわる人はこれを買おう。
ZOWIE XL2546Kでも説明したが360hzを出す為には超高スペックのPCが必要になるので周辺機器を含めると合計で50万円以上はかかってしまう。
また、ゲームタイトルによっては性能を持て余すことがあるので注意が必要である。
例)Apex Legendsはゲームの仕様上300hzまでしか出せない
FPSにガチで勝ちたいなら予算に合わせて上記3つのうちのどれかを選ぼう。
これで終わりにしようと思ったが文字数が少なすぎるので
FPSも勝ちたいが美しい映像がいい!作業もしたい!というわがままな人向けのモニターも紹介していこうと思う。
MOBIUZ EX2510S
165hz/24インチモニターでPC、PS5の両方に対応している。(PS5対応というより、適正なリフレッシュレートだ)
個人的にはPS5でゲームをするならこのモニターが一番オススメ。
値段が4万円程と少し高めだが、IPSパネルなので発色がきれいかつHDRi機能でコントラストが美しい。
FPSやグラフィックの美しいゲーム、クリエイティブ作業等あらゆることをこなせる万能なモニターだ。
ZOWIE XL2411Kではスピーカーがなかったが、そこそこ音質の良いスピーカーが搭載されていることもおすすめポイントだ。
ZOWIE XL2546K
165hz/27インチモニター WQHD解像度で、先ほど紹介した「EX2510S」の27インチモデルにあたり、解像度が高く映像がより美しい。
ちなみにPS5もこの解像度に対応している。
27インチだと視認性が低下する為FPSを重視する人は24インチの方がおすすめだが、作業やFPS以外のゲームをプレイすることを考えるとこちらのほうが快適だ。どちらを重視するかでサイズを決めよう。
価格が6万円程と3インチ大きくなるだけで約2万円も高くなるが、解像度がFHDの約1.8倍高く映像が非常になめらかで美しく見える為妥当だと言える。
念を押すが解像度が高くなる分PCに要求されるスペックも上がるので注意してから購入しよう。
調べ方がわからない人は 「WQHD 165hz {ゲームタイトル} グラボ」 ←の様に検索すると出てくると思うので自分で調べよう。
どうしてもわからない人はコメントをくれれば可能な限り返信しようと思う。
今回紹介した製品はFPSで勝つことを重視しているため価格が高めの製品が多いが、それだけの価値はあるのでぜひ使ってみてほしい。
コスパに優れた他社製品等はまた別の記事で紹介しようと思う。
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