海外の大手テックメディアWccftechが、毎年恒例となる「Wccftech Awards ’25」の受賞作品を発表しました。
スタッフ投票とコミュニティ投票の結果がほぼすべての部門で一致するという稀に見る結果となった今回は、2025年を象徴する技術トレンドと、2026年に向けたゲーマーたちの期待が浮き彫りになる内容となっています。

本稿では、発表された受賞リストを読み解きながら、今PCゲーマーが注目すべきタイトルと、それに備えるためのハードウェア事情について解説します。
2025年のベストゲームと「満場一致」の意味
今回のWccftech Awardsで特筆すべきは、スタッフと読者コミュニティの意見が驚くほど一致ことです。
例年であれば評価が分かれる「Game of the Year(GOTY)」や主要部門において、双方が同じタイトルを選出しました。
圧倒的評価を得た『Clair Obscur: Expedition 33』
2025年の主役となったのは『Clair Obscur: Expedition 33』です。
Sandfall Interactiveが手掛けたこのコマンドRPGは、Unreal Engine 5(UE5)を駆使した圧倒的なグラフィックスと、クラシックなターン制バトルにリアルタイムアクションを融合させたシステムが高く評価されました。
「次世代のRPG」として技術面でもゲームプレイ面でも高い完成度を見せた本作が、スタッフ・コミュニティ双方から支持されたことは、ゲーマーが「映像美」と「遊びごたえ」の両立を求めている証拠と言えるでしょう。
唯一意見が割れた「ストラテジー部門」
ほぼ全ての部門で意見が一致する中、唯一好みが分かれたのが「ストラテジー&シミュレーション部門」でした。
ここはPCゲーマーの層の厚さが垣間見える興味深い結果となっています。
スタッフ選出:『Final Fantasy Tactics – Ivalice Chronicles』
Wccftechの編集スタッフが選んだのは、スクウェア・エニックスの『Final Fantasy Tactics – Ivalice Chronicles』でした。長年待ち望まれていたタクティクスRPGの金字塔に関連するタイトルであり、その重厚なストーリーと洗練されたゲームデザインが、批評家の視点から高く評価された形です。
コミュニティ選出:Slipgate Ironworks作品(Tempest Rising等)
一方でコミュニティが支持したのは、Slipgate Ironworksが手掛けるRTSタイトルでした。往年の『Command & Conquer』シリーズを彷彿とさせる操作感や競技性の高さが、コアなPCゲーマーの心を掴んだ結果と言えます。
この対比は、「物語と世界観」を重視するか、「操作精度と戦術」を重視するかという、ゲーマーの嗜好の二極化を見事に表しています。
2026年、最も期待されるタイトルは『GTA 6』
2026年の「Most Anticipated(最も期待されるゲーム)」として名前が挙がったのは、やはりRockstar Gamesの『Grand Theft Auto VI(GTA 6)』です。

当初の予想よりも待つ時間は長くなりましたが、その分、次世代機やハイエンドPCへの要求スペックも含めて注目度は高まる一方です。
Wccftechのアワードでこのタイトルが選出されたことは、2026年が「GTA 6を快適に遊ぶためのPC環境」を準備する年になることを示唆しています。
ゲーマーが今、見直すべきPCスペック
今回のアワード結果は、今後のPCパーツ選びにおける重要な指針となります。
- UE5世代への完全対応(GPU重視)
『Clair Obscur: Expedition 33』や来る『GTA 6』のようなタイトルを快適にプレイするには、最新のアップスケーリング技術(DLSSやFSR)とレイトレーシング性能が必須です。VRAM(ビデオメモリ)の容量も重要度を増しており、ミドルレンジ以上のGPU投資が満足度に直結します。 - シミュレーション処理能力(CPU重視)
一方で、ストラテジー部門で評価されたようなタイトルを楽しむには、GPUよりもCPUの処理能力がカギとなります。多数のユニット演算やAI処理をスムーズに行うため、コア単体の性能が高いCPUや、帯域幅の広いメモリ構成が見直されています。
「なんとなくハイスペック」を目指すのではなく、自分が『Clair Obscur』のようなリッチな映像体験を求めているのか、それとも硬派なストラテジーを快適に回したいのか。Wccftech Awardsの結果は、自分のプレイスタイルに合わせた賢い投資が必要な時代になったことを教えてくれています。















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