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【結論】Ryzen 7 9700X vs 7800X3D。選び方と「買うときの決め手」をショップ店員が解説

Ryzen 7 9700XとRyzen 7 7800X3D。
どちらも優秀なCPUだが、この2つの選択で路頭に迷っているゲーマーがあまりにも多い。

他サイトのように、スペックやベンチマーク表を延々と貼り付け、結論を先延ばしにするような回りくどい真似はしない。GearTuneとしての結論は極めてシンプルだ。

迷ったら「モニターの解像度」で決めろ。

これだけで、買うべきCPUは確定する。

結論:この基準がすべてだ

選び方の鉄則は以下の通りである。

  1. フルHD(1920×1080)でFPSや『タルコフ』をガチるなら 「7800X3D」
  2. WQHD(2560×1440)以上の高解像度メインなら 「9700X」

なぜこうなるのか。理由は「CPUの基礎性能」と「キャッシュメモリの恩恵」、どちらがその環境で効くかが異なるからだ。

1. Ryzen 7 7800X3D を選ぶべき層

【フルHD解像度 × フレームレート至上主義】

フルHDモニターを使用し、『Apex Legends』『VALORANT』『Escape from Tarkov』などで「1fpsでも高く出したい」と考えているなら、Ryzen 7 7800X3D 一択である。

理由:大容量3D V-Cacheの暴力
フルHDのような低い解像度では、GPUの負荷が軽く、CPU側の処理速度がボトルネックになりやすい。
ここで物を言うのが、7800X3Dが搭載する特盛のL3キャッシュだ。特に『タルコフ』や『VRChat』のような最適化不足なゲームやキャッシュ依存度の高いタイトルでは、最新世代の9000シリーズすら凌駕する圧倒的なフレームレートを叩き出す。

ターゲット

  • 240Hz / 360Hzモニター使用者
  • 競技性の高いFPSタイトルがメイン
  • タルコフ等の3D V-Cacheが必須なゲームをプレイしたい人

2. Ryzen 7 9700X を選ぶべき層

【WQHD / 4K解像度 × 最新ゲーム全般】

WQHDや4Kの高画質モニターで、最新の『モンハンワイルズ』や重量級AAAタイトルを楽しむなら、Ryzen 7 9700X が正解だ。

理由:基礎性能(IPC)の高さ
解像度がWQHD以上になると、負荷のほとんどはGPUにかかるため、7800X3Dの「3D V-Cache」の恩恵は薄れる。逆に重要になるのが「コア単体の基礎性能(IPC)」だ。

9700X(Zen 5)は、7800X3D(Zen 4)に比べてコア1つあたりの性能が約15%向上している。
高解像度環境では、この基礎体力の高さがフレームレートの安定(最低fpsの底上げ)に直結する。また、ゲーム以外の裏タスク処理や将来的なGPUアップグレードへの対応力も、基礎性能が高い9700Xに分がある。

ターゲット

  • WQHD / 4Kモニター使用者
  • グラフィック重視のRPG・アクションゲームがメイン
  • 最新アーキテクチャで長く使いたい

【比較表】一発でわかる選び方まとめ

用途別の推奨CPUを以下にまとめた。自分の環境がどちらに近いか確認してほしい。

比較項目Ryzen 7 7800X3DRyzen 7 9700X
推奨解像度フルHD (1080p)WQHD / 4K
重視する点最大FPS(フレームレート)基礎性能・安定性
得意なゲームタルコフ、VALORANT、Apex、VRChatサイバーパンク、モンハン等最新AAAタイトル全般
アーキテクチャZen 4 (旧世代) + 3D V-CacheZen 5 (最新世代)
コア単体性能標準約15% 高い
おすすめユーザーゲーム特化<br>(競技シーン・FPSガチ勢)万能ハイエンド<br>(高画質ゲーミング派)

総評

PCショップやネットの浅い記事は「ゲームならとりあえずX3D」と念仏のように唱えるが、それは思考停止だ。

  • 「FPSで頂点を目指す、画質設定は下げてでもフレームレートを稼ぐ」 → 迷わず 7800X3D を買え。
  • 「綺麗な画面でゲームを楽しみたい、基本性能が高い最新設計がいい」 → 9700X が賢い選択だ。

自分のモニター環境とプレイスタイルに合わせて、最適なCPUを選んでほしい。

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