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Intelの未発表CPU「Core Ultra 7 254V (Lunar Lake)」のベンチマークスコアがPassMarkにリーク。このCPUの性能と位置づけを詳しく解説します。

Intel未発表CPU「Core Ultra 7 254V」がリーク!シングルコアは強力、しかしマルチコア性能に課題か?

Intelの次世代CPUアーキテクチャ「Lunar Lake」に連なる未発表のチップ、「Core Ultra 7 254V」のベンチマーク結果が、著名なベンチマークデータベース「PassMark」に突如として掲載された。

リークされたスコアは、この新しいCPUが非常に興味深い特性を持っていることを示唆している。

強力なシングルコア性能を発揮する一方で、なんとマルチコア性能では意外な結果が明らかになったのだ。

PassMarkで明らかになった対照的な性能

今回リークされたベンチマークスコアで最も注目すべき点は、シングルコア性能とマルチコア性能の間に見られる大きな差があるということだ。

  • シングルコア性能:スコアは「4,089」を記録。これは、すでに発表されている他のCore Ultra 7シリーズのチップに匹敵する非常に高い数値。単一のスレッドで処理を行う作業においては、上位モデルと同等のパフォーマンスが期待できる。
  • マルチコア性能:一方で、マルチコア性能のスコアは「17,327」に留まった。この数値は、エントリーレベルとされる「Core Ultra 5 228V」や「Core Ultra 5 226V」をも下回る結果となっており、多くの憶測を呼んでいる。

Core Ultra 7という名を冠しながら、なぜマルチコア性能が下位モデルに劣るのか??

なぜこのようなスコアに?考えられる3つの可能性

この一見矛盾したベンチマーク結果について、いくつかの可能性が考えられる。

1. 特定の用途に特化した省電力モデルの可能性

最も有力な説として、Core Ultra 7 254Vが、薄型ノートPCやポータブルゲーミング機など、消費電力と発熱に厳しい制約があるデバイス向けに設計されたモデルである可能性が挙げられる。

高いシングルコア性能を維持しつつ、マルチコア動作時のTDP(熱設計電力)を意図的に低く制限することで、バッテリー持続時間や冷却性能とのバランスを取っているのかもしれない。

2. 開発初期段階のエンジニアリングサンプルの可能性

今回観測されたデータが、製品版ではなく、まだ最適化が進んでいない開発初期段階のエンジニアリングサンプル(ES)のものである可能性も否定できない。

製品版に向けてドライバやファームウェアが成熟するにつれて、マルチコア性能が改善されることは十分に考えられる。

3. 製品ラインナップにおける新たな位置づけ

IntelがLunar Lake世代で、これまでの製品ラインナップとは異なる新たなセグメントを狙っている可能性もある。

特定のワークロードに最適化することで、より多様なニーズに応える戦略の一環と見ることもできる。

まとめ:正式発表が待たれるミステリアスな新CPU

今回リークされたCore Ultra 7 254Vのベンチマーク結果は、多くの謎を提示するものだった。

しかし、その低いマルチコア性能から「性能不足」と結論づけるのは早計であり、特定の市場を狙った意図的な設計である可能性が高いとGearTune編集部は考えている。

このチップがどのようなデバイスに搭載され、真のポテンシャルを発揮するのか…

Intelからの正式な発表と、詳細なスペック情報が待たれる。

Intel's unannounced Core Ultra 7 254V Lunar Lake chip leaks out in new benchmarks — scores worse than entry-level Core Ultra 5 228V in early multi-core tests, but on par in single-core
A cut-down 256V?

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