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GTA Ⅵ発売延期で変わるグラボ選び – RTX 50 SUPERシリーズを待つべき3つの理由

Rockstar Gamesが待望の「Grand Theft Auto VI」を2025年秋から2026年5月26日へと延期することを公式発表した。この約半年の延期は、PC版発売の見通しも後ろ倒しになる可能性があることを意味する。そしてこれはグラフィックカードの購入判断にも大きな影響を与える。特に現行のRTX 50シリーズは十分なVRAM容量を備えていないモデルが多く、将来的なSUPERシリーズの登場を待つべき理由が明確になった。

GTA 6の延期が意味するもの

Rockstar Gamesは当初予定していた2025年秋のリリースを延期し、GTA 6の正式リリース日を2026年5月26日と発表した。これにより、PC版の発売はさらに遅れる可能性もある。

この延期の背景には、開発チームへの過酷な「クランチ」(長時間労働)を避けたいという意向があるとされている。Bloombergのレポーター、Jason Schreier氏によれば、「Rockstar内部では、2025年秋の発売は現実的でないと長い間考えられていた」という。

この延期は不運に思えるかもしれないが、ゲーマーにとっては最適なグラフィックカードを選ぶ時間的余裕が生まれたと捉えることもできる。

GTA 6に求められるVRAM容量

オープンワールドゲームは一般的にVRAM消費量が多いジャンルだ。その中でも次世代のGTA 6は、進化したレイトレーシング技術や広大なマップ、高解像度なテクスチャ、リアルな天候表現などにより、前作GTA 5と比較してVRAM使用量が大幅に増大すると考えられる。さらに、フレーム生成技術の一般化やAI処理の高度化も考慮すると、2025年現在の最新AAAタイトルやモンスターハンターワイルズのような超ヘビー級タイトルをも上回るVRAM要求が予想される。

高品質な描画設定でのプレイを考えると、8GBのVRAMは明らかに不足する可能性が高く、12GBでも将来的には厳しい状況に直面するかもしれない。より安心して長期間使用するには、16GB以上のVRAM搭載モデルが望ましいだろう。

これは単なる推測ではなく、近年の大型オープンワールドゲームの要求スペック推移や、最新のグラフィック技術の進化方向を踏まえた考察である。特にGTA 6のコンソール版が2026年5月と発売が遅れることで、さらなるグラフィック品質の向上が図られる可能性もある。

現行RTX 50シリーズのVRAM問題

現行のRTX 50シリーズの多くのモデルは、将来的な大型タイトルには不十分なVRAM容量しか搭載していない

  • RTX 5060 Ti 8GB: 明らかに不足するVRAM容量
  • RTX 5070: 12GBは最低限だが理想的ではない
  • RTX 5080: 16GBとハイエンドGPUとしては物足りないVRAM容量
  • RTX 5090: 32GBで十分だが非常に高価で入手難

特にRTX 5060 Ti 8GBは、すでに一部の最新ゲームでもVRAM不足によるパフォーマンス低下が報告されており、GTA 6のようなVRAM要求の高いゲームでは大きな問題となる可能性が高い。

SUPER/Tiシリーズ待ちが賢明な理由

最近の情報によれば、NVIDIAはRTX 50 SUPERシリーズを準備中であり、以下のような大幅なVRAM増量が予定されている

  • RTX 5080 SUPER: 24GB VRAM(16GBから50%増)
  • RTX 5070 SUPER: 18GB VRAM(12GBから50%増)

これらのモデルは3GB GDDR7メモリモジュールを採用することで大容量化を実現し、GTA 6のような将来的な大型タイトルにも十分対応できる仕様になると期待できる。

発売時期は2025年末から2026年初頭と予想されており、GTA 6のコンソール版発売(2026年5月)に十分間に合う。つまり、今急いでRTX 50シリーズを購入するよりも、SUPER/Tiシリーズの登場を待った方が賢明なのだ。

現状でのおすすめグラフィックカード

GTA 6の発売を見据えつつ、現在のゲームを快適にプレイしたい場合のおすすめは以下の通り

  1. AMD Radeon RX 7800 XT: 16GBの大容量VRAMを搭載し、コストパフォーマンスに優れる
  2. AMD Radeon RX 9070 / RX 9070 XT: 最新アーキテクチャで16GBのVRAMを備え、将来性が高い
  3. NVIDIA RTX 5070 Ti: 現在販売されているRTX 50シリーズの中ではコストパフォーマンスに優れる

特にAMDのRX 7800 XTは、8万円前後で16GBのVRAMを搭載しており、現時点でのコストパフォーマンスが最も高いグラフィックカードの一つと言える。NVIDIA陣営ではRTX 5060 Ti以上の16GBモデルが選択肢となるが、価格が高めなのが難点だ。

筆者のコメント

GTA 6の発売延期は、PCゲーマーにとって実は朗報と言える。モンスターハンターワイルズの発売時よりも、さらに大きなPC需要が予想されるGTA 6の発売に向けて、最適な選択をするための時間的余裕が生まれたからだ。

特に注目すべきは、RTX 50シリーズのVRAM容量問題である。8GBモデルはもはや将来性が見込めず、12GBモデルも最低限という状況。16GB以上を搭載した選択肢を検討すべきだが、現行RTX 50シリーズでその条件を満たすモデルは非常に高価だ。

個人的には、RTX 50 SUPERシリーズの発表を待つか、AMDのRX 7800 XTやRX 9070シリーズを検討することをお勧めする。いずれも16GBの大容量VRAMを搭載しており、高いラスタライズ性能を持つことからGTA 6を含む将来的な大型タイトルにも対応可能だ。

GTA 6のPC版発売時期はCS機版の発売後になる可能性もある。急いで性能不足な現行モデルを購入するよりも、今後登場するVRAM増量モデルを待つか、十分なVRAM容量を備えた現行モデルを選ぶことが、長期的には賢明な選択だと考える。

※本記事の内容は2025年5月現在の情報に基づいています。今後の製品発表や価格変動により状況が変わる可能性がありますのでご了承ください。

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