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【速報】RTX 5060 Ti 16GBの性能が判明 – 前世代比13-14%向上、RX 9070との比較では明暗分かれる結果に【2025年4月最新情報】

GeForce RTX 5060 Ti 16GBのベンチマーク結果がGeekbenchデータベースに登場し、前世代と比較して13-14%の性能向上が確認された。来週発売予定の同GPUは4608 CUDAコアと16GB GDDR7メモリを搭載し、予想価格は400ドル前後になる見込みだ。

RTX 5060 Ti 16GBの初ベンチマーク結果

Geekbenchデータベースに登場したRTX 5060 Ti 16GBのベンチマーク結果は、OpenCLテストで146,234ポイント、Vulkanテストで140,147ポイントを記録。これは前世代のRTX 4060 Tiと比較して、OpenCLで13%、Vulkanで14%の性能向上を示している。

テストは高性能なRyzen 7 9800X3DプロセッサとX870Eマザーボードを搭載したプラットフォームで実施されており、ボトルネックとなる要素は少ないと考えられる。また、テストには非公開のNVIDIA製ドライバが使用されていると推測される。

主要スペックと競合製品との比較

ベンチマークリークによって確認されたRTX 5060 Ti 16GBの主なスペックは以下の通り

  • CUDAコア: 4608基(36 SMs)
  • ブーストクロック: 2647MHz
  • メモリ: 16GB GDDR7
  • メモリバス: 128ビット
  • メモリ速度: 28Gbps
  • メモリ帯域幅: 448GB/s

性能比較では、AMD Radeon RX 9070(非XT)と比較して興味深い結果となっている。OpenCLテストでは5%高いスコアを記録しているが、Vulkanテストでは16%低いスコアとなり、APIによって明暗が分かれる結果となった。

グラフィックカードOpenCLスコアVulkanスコア
RTX 5060 Ti 16GB146,234 (100%)140,147 (84%)
Radeon RX 9070139,090 (95%)166,342 (100%)
RTX 4060 Ti129,894 (89%)122,535 (74%)

VRAM容量とその意義

RTX 5060 Tiは16GBと8GBの2つのVRAMバリエーションが用意される見込みだが、今回リークしたのは16GBモデルのみ。近年のゲームでは高解像度テクスチャやレイトレーシングの普及により必要なVRAM容量が増加傾向にあり、16GBモデルは将来性の高い選択肢となる。

特筆すべきは、従来のGDDR6からGDDR7への移行により、128ビットという狭いメモリバスでありながら448GB/sという高いメモリ帯域幅を実現している点だ。これは前世代RTX 4060 Tiの288GB/sから55%の向上となり、性能アップに大きく貢献していると考えられる。

一方、競合となるAMDのRadeon RX 9060 XTも16GBと8GBのバリエーションが準備されているが、GDDR6メモリを採用するため、帯域幅は320GB/s程度になると予想されている。

価格予想と市場ポジション

非公式情報によると、RTX 5060 Ti 16GBの価格は429ドル(約6.4万円)、8GBモデルは379ドル(約5.7万円)になる可能性が高い。これは前世代のRTX 4060 Ti 16GB(499ドル)から大幅な値下げとなり、ミドルレンジGPU市場の競争激化を示唆している。

RTX 5060 Tiは4月15日に発表され、翌16日に発売される見込みだ。AMDのRadeon RX 9060 XTも近日中に発表される予定だが、具体的な発売日は未定で、Computex 2025(約5週間後)頃となる可能性が高い。

筆者のコメント

今回のベンチマークリークから、RTX 5060 Ti 16GBは前世代から13-14%の性能向上を実現していることが分かった。これは「革命的」というほどの大幅な向上ではないが、価格が前世代から下がる見込みであることは評価できる。

ただし、実ゲーム性能では現状でRX 9070が上位モデルのRTX 5070よりも高性能という状況を考慮すると、RTX 5060 Ti 16GB版はゲーム性能ではRTX 5070にさらに差をつけられる可能性が高い。つまり、価格次第で市場での評価が大きく変わる微妙な立ち位置にある。

GDDR7メモリ採用による帯域幅の大幅向上(448GB/s)は評価できるが、ミドルレンジ市場ではコストも重要な要素だ。競合となるRX 9060 XTはGDDR6メモリを使用している点からコスト面で優位性があり、実際の市場ではRX 9060 XTの方が価格性能比で上回る可能性が高い。

これはあくまでGeekbenchという合成ベンチマークの結果であり、実際のゲームパフォーマンスは大きく異なる可能性がある。特に昨今のGPU市場では、ベンチマークスコアと実ゲーム性能の乖離が大きくなっている傾向が見られる。

究極的には、RTX 5060 Ti 16GBの市場での成功は、AMDのRX 9060 XTとの価格差、そして上位モデルRTX 5070との性能差と価格差のバランスにかかっている。もしRTX 5060 Ti 16GBとRTX 5070の価格差が小さければ、性能を求めるユーザーは上位モデルを選択するだろう。一方、RX 9060 XTが十分な性能を保ちながら大幅に安い価格で登場すれば、コスト重視のユーザーはAMD陣営に流れる可能性が高い。

来週の正式レビュー解禁で実ゲームベンチマークが公開されれば、この複雑な状況がより明確になるだろう。購入を検討しているユーザーは、価格だけでなく、各社のドライバ支援状況やゲーム特化機能の違いも含めて総合的に判断することをお勧めする。

※本記事はGeekbenchデータベースおよびVideoCardz、Wccftechの報道に基づいています。正式な製品仕様と価格は公式発表をお待ちください。

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