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【速報】RX 9070シリーズの性能が公式レビュー解禁前に流出 – RTX 5070 Tiと互角の性能も消費電力が課題に【2025年3月最新情報】

AMDの新世代GPU「Radeon RX 9070」シリーズの性能データが、公式レビュー解禁前に一部流出した。複数のレビュアーが誤って公開したベンチマーク結果から、RX 9070 XTとRX 9070の実力が明らかになりつつある。3DMark Time Spyではエンスージアスト向けのNVIDIA RTX 5070 Ti/5070と互角の性能を示す一方、消費電力面では課題があることも判明した。

3DMark Time Spyスコアが明らかに

流出した情報によると、RX 9070 XTは3DMark Time Spyのグラフィックステストで約30,050ポイントを記録。一方、標準版のRX 9070は約26,500ポイントとなっている。比較として、NVIDIA RTX 5070 Tiは約27,400ポイントであり、AMD両モデルがNVIDIAのミドルレンジGPUと非常に近いスコアを示していることが確認された。

ただし、3DMark Fire Strike(Performanceプリセット)では、RTX 5070 Tiが優位に立っているようだ。一方、ExtremeおよびUltraプリセットでは、RX 9070 XTと同等のスコアを記録しているとのこと。

ゲームベンチマークも一部流出

昨日(3月4日)にRTX 5070のレビュー解禁があり、その際にRX 9070シリーズも同時にテストしていた一部レビュアーが、グラフにAMDの新GPUを誤って含めてしまったようだ。

Tech YES Cityが公開した「Marvel Rivals」のベンチマークでは、1440p解像度・High設定において、RX 9070 XTがRTX 5070を上回る性能を示した。ただし、RTX 5070 Tiには及ばない結果となっている。この結果が304WのAMDリファレンスカードなのか、340W TBPにオーバークロックされたカスタムモデルなのかは明らかにされていない。

消費電力は大きな課題か

Hardware Unboxedは消費電力のチャートにRX 9070シリーズを含めており、ここから電力効率についての情報が読み取れる。RTX 5070 TiおよびRTX 5070は、両方のRX 9070モデルよりも優れた電力効率を示している。

具体的な数値は以下の通り

  • RX 9070: 341-361W
  • RX 9070 XT: 432-443W
  • RTX 5070: 301-337W
  • RTX 5070 Ti: 343-386W

特にRX 9070 XTの消費電力は最大443Wに達しており、RTX 5070 Tiの最大386Wを大きく上回っている。この電力効率の差は、特に長時間使用するユーザーや電力コストを気にするユーザーにとって重要な判断材料となるだろう。

価格性能比の観点では?

消費電力の問題はあるものの、RX 9070 XTがRTX 5070 Tiと同等の性能を持ちながら、価格では599ドル(RX 9070 XT)vs 749ドル(RTX 5070 Ti)と約150ドル安いことを考えると、コストパフォーマンスの観点ではAMD製品に利点がある可能性が高い。

また、RX 9070シリーズは16GBのVRAMを標準搭載しており、RTX 5070 Tiの12GBに対して将来性でも優位に立つ可能性がある。

完全なレビューは本日解禁

これらの情報はあくまで公式レビュー解禁前に誤って公開されたものであり、完全な性能評価は本日(3月5日)のレビュー解禁を待つ必要がある。特に様々なゲームでの性能、レイトレーシング性能、メモリ帯域幅の制限による影響などについては、さらなる詳細なテストが必要だ。

筆者のコメント

今回流出したベンチマーク結果から、AMDの新世代RX 9070シリーズがNVIDIAのRTX 5070シリーズと互角の戦いを展開していることが明らかになった。特に3DMark Time SpyではRX 9070 XTがRTX 5070 Tiを上回るスコアを記録しており、競争力のある製品に仕上がっていることがうかがえる。

ただし、消費電力の面では明確な課題がある。RX 9070 XTの最大消費電力443Wは、RTX 5070 Tiの386Wと比較して約15%も高い。この差は夏場の使用環境や、長期的な電気代に影響を与える可能性がある。

興味深いのは、これほどの消費電力の違いにもかかわらず、性能面ではほぼ互角となっている点だ。これはRDNA 4アーキテクチャのワットあたり性能がNVIDIAのBlackwellアーキテクチャに及ばない可能性を示唆している。一方で、AMD側がより高い電力枠を設定することで、性能面で競争力を保っていると解釈することもできる。

最終的な判断は公式レビューの全容を待つべきだが、現時点では「より安価で同等の性能を提供する代わりに電力効率を犠牲にした」というのがRX 9070シリーズの立ち位置のようだ。消費電力を重視するか、初期投資コストを重視するかで、ユーザーの選択が分かれることになるだろう。

※本記事はVideoCardz及び各レビュアーの情報に基づいています。完全な性能評価は公式レビュー解禁後に明らかになります。

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