カナダの大手小売店Canada Computersが、AMDの次世代GPU「Radeon RX 9070シリーズ」の価格を誤って掲載。その後すぐに削除されたものの、各モデルの価格帯が明らかになった。
PowerColorのラインナップ
RX 9070 XTシリーズ(16GB)
- Red Devil:1,239 CAD(約867 USD / 約13.4万円、アスク税込約16.1万円)
- Red Devil(標準):1,099 CAD(約769 USD / 約11.9万円、アスク税込約14.3万円)
- Hellhound:1,049 CAD(約734 USD / 約11.3万円、アスク税込約13.6万円)
- Reaper:999 CAD(約699 USD / 約10.8万円、アスク税込約13.0万円)※MSRPに最も近い
RX 9070シリーズ(16GB)
- Red Devil:919 CAD(約643 USD / 約9.9万円、アスク税込約11.9万円)
- Hellhound:879 CAD(約615 USD / 約9.5万円、アスク税込約11.4万円)
- Reaper:839 CAD(約586 USD / 約9.1万円、アスク税込約10.9万円)※MSRPに最も近い
XFXのプレミアムライン
XFXがMercuryシリーズとQuicksilverシリーズという2つの高級ラインを用意している
RX 9070 XTシリーズ(16GB)
- Mercury OC White Magnetic Air RGB:1,229 CAD(約860 USD / 約13.3万円、アスク税込約16.0万円)
- Mercury OC Magnetic Air RGB:1,199 CAD(約837 USD / 約12.9万円、アスク税込約15.5万円)
- Mercury OC White Gaming RGB:1,189 CAD(約832 USD / 約12.8万円、アスク税込約15.4万円)
- Quicksilver White Magnetic Air:1,159 CAD(約811 USD / 約12.5万円、アスク税込約15.0万円)
- Swift White Triple Fan Gaming:1,099 CAD(約769 USD / 約11.9万円、アスク税込約14.3万円)
価格戦略の分析
AMDはRX 9070 XTの基準価格を599ドル、RX 9070を499ドルに設定する見込みだ。今回流出した価格は、この基準価格から最大で約270ドル高い設定となっている。
特に注目すべき点
- 高級モデルでの大幅な価格上乗せ
- RGB搭載モデルのプレミアム価格
- White(白色)モデルの差別化
市場への影響
今回掲載された価格は、AMDが示唆していた「積極的な価格戦略」からすると、やや高めの設定となっている。
特にNVIDIAの競合製品との価格差を見ると
RTX 5070(10万8800円~)との比較
- RX 9070 Reaper:約10.9万円でほぼ同価格
- 上位モデルは最大11.9万円まで
RTX 5070 Ti(14万8800円~)との比較
- RX 9070 XT Reaper:約13.0万円で価格優位性あり
- 上位モデルは最大16.1万円まで高騰
市場投入時期
- 正式発表:2月下旬予定
- 発売時期:3月
- 32GB版:第2四半期末
今後の展望
3月の正式発表に向けて、以下の点に注目が集まる
- リファレンスモデルの正式価格
- 各地域での実売価格
- 供給量の確保状況
筆者のコメント
PowerColorのReaperシリーズが示す価格帯は、AMDの価格戦略を占う重要な指標となる。特にRX 9070 XTの13.0万円という価格は、RTX 5070 Tiに対して明確な価格優位性を持つ。 ただし、XFXの高級モデルが最大16.1万円まで到達する点は懸念材料だ。AMDが目指す「積極的な価格戦略」を実現するには、リファレンスモデルでより攻撃的な価格設定が必要となるだろう。 正式発表では、これらの価格がどこまで調整されるか、特に注目していきたい。
※価格に関する注意事項
- 本記事はカナダの小売店の掲載情報に基づいています
- 換算レート:1 CAD = 0.70 USD、1 USD = 154円
- 日本価格はアスク税(20%)を加算した予想価格
- 実際の販売価格は消費税(10%)や諸経費により、さらに上昇する可能性があります
- 正式な価格は発表をお待ちください
コメント
アスク税とか、程度が低いんじゃないですか?
日本の商習慣を鑑みれば致し方ない部分もあると
大人ならわかりそうなものですが。