RTX 5090/5080は発売日の定価での入手が事実上不可能との情報
NVIDIAが販売店を直接選定、一部店舗のみに在庫を配分か
PC Games Hardwareフォーラムの著名リーカーPokerclockによると、NVIDIAの次世代GPU「GeForce RTX 50シリーズ」は、発売時の流通量が極めて限定的になる見込みだという。特にRTX 5090とRTX 5080については、定価での入手が事実上不可能になる可能性が高い。この情報は、複数の販売店関係者からも裏付けが取れているとされる。
新たな流通戦略
今回NVIDIAは、従来とは異なる流通戦略を採用。B2B販売店への流通を厳しく制限し、特定の小売店のみに在庫を配分する方針だという。これにより
- 発売日に在庫を確保できる店舗が極めて限定的に
- 一部の大手小売店のみが優先的に在庫を確保
- 卸売業者への供給は事実上見送り
この戦略は、過去の暗号通貨マイニングブームや転売問題の教訓を活かした対策とも考えられる。NVIDIAは直接販売店を選定することで、不正な流通経路を遮断し、より確実に一般消費者の手に届けることを目指しているとみられる。
消費者への影響
この戦略により、転売目的の大量購入は抑制される可能性があるものの、一般消費者にとっても
- 発売日での入手がより困難に
- 定価での購入機会が著しく制限
- デジタルキューイングシステムでの入手競争が激化
という事態が予想される。特に懸念されるのは、デジタルキューイングシステムでの自動購入ボットの横行だ。過去の例から、このシステムもボットによる大量購入を完全に防ぐことは困難とされている。
価格への影響と市場動向
この制限的な供給戦略は、必然的に市場価格の高騰を招く可能性が高い。特にRTX 5090については、定価の393,800円を大きく上回る価格での取引が予想される。販売店からは、発売後数週間は定価での入手が極めて困難になるとの声も上がっている。
この状況は、AMDのRDNA 4シリーズにとって大きな機会となる可能性がある。AMDが十分な供給量を確保し、競争力のある性能を実現できれば、長年NVIDIAが独占してきたハイエンド市場でのシェア拡大も期待できる。
地域による違いと対策
ドイツではMindFactoryやAlternateといった小売店が優先的に在庫を確保するとの情報もある。日本市場においても、特定の大手販売店が優遇される可能性が高い。購入を検討するユーザーは、以下の点に注意が必要だ
- 信頼できる販売店の事前確認
- 予約システムへの早期登録
- 価格動向の慎重な見極め
- 代替製品の検討
市場の混乱は発売後数週間から数ヶ月続く可能性があり、焦らずに状況を見極めることが重要となるだろう。
※本記事はPC Games Hardwareフォーラムでの情報に基づいています。実際の流通状況は地域により異なる可能性があります。
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