NVIDIAが次世代のエントリーモデル「RTX 5060」について、メモリ容量の異なる2つのバリエーションを投入する計画であることが明らかになった。リーク情報によると、この2つのモデルには単なるメモリ容量以上の大きな差が存在するようだ。
RTX 5060 12GB版の魅力
12GB版が注目を集める最大の理由は、その圧倒的な性能だ。
リーク情報によると、RTX 4060 TiからRTX 4070の間という、現行ミドルレンジの上位に位置する性能を実現するという。
CUDAコアについては、GB206 GPUの4,608コアから一部が無効化される形となるが、RTX 3060クラスの3,840コア程度は確保される見込みだ。この仕様は、12GBという十分なVRAM容量と相まって、次世代の定番GPUとなる可能性を秘めている。
RTX 5060 8GB版の残念な仕様
一方の8GB版は、極めて厳しい評価にならざるを得ない。
性能はRTX 4060は上回るものの、RTX 4060 Tiには届かないとされる。
これは、CUDAコア数がRTX 4060と同程度の3,072コアまで削減される可能性を示唆している。
特に深刻なのは8GBというVRAM容量だ。現在でも8GBでは不足気味のゲームタイトルが存在する中、次世代GPUとしてこの容量では将来性に大きな不安が残る。
RTX 3060の前例を思い出す
この状況は、RTX 3060シリーズを思い起こさせる。
8GB版と12GB版が存在したRTX 3060において、12GB版は十分なVRAM容量と高いメモリバンド幅により、長期的に優位性を保ち続けた。8GB版は発売時から不安視される仕様で、実際にその懸念が的中する形となった。
特に注目すべきは以下の点だ
- 12GB版:次世代に十分な性能とメモリ容量
- 8GB版:発売時点で既に限界が見える仕様
発売時期と選択の分かれ道
RTX 5060シリーズは2025年後半の発売が予想されている。この発売時期は、次世代ゲームの要求が更に高まる時期と重なる可能性が高く、8GB版の厳しさは増すばかりだろう。
特にGTA6を始めとする次世代大型タイトルでは、8GBのVRAM容量では致命的な制限となることが予想される。現行タイトルですら8GB容量のGPUで苦しむケースがある中、発売から数ヶ月で性能の限界に直面する可能性が高い。
まとめ:賢明な選択は明らか
仮に価格差が存在したとしても、RTX 5060は断然12GB版を選ぶべきだ。その理由は明確で
- より多いCUDAコア数
- 十分なVRAM容量
- RTX 4070に迫る性能
- 将来性の確保
8GB版は発売時点で既に限界が見える製品となりそうだ。価格が安くても、長期的な視点で見れば決して賢明な選択とは言えないだろう。
ただし、これらはあくまでリーク情報に基づく予測であり、実際の製品仕様は変更される可能性もある。最終的な判断は、正式発表を待って行うべきだろう。
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