【2024年12月】予算25万円で作るゲーミングPC – おすすめパーツ構成を紹介

CPU

予算25万円の自作構成

パーツ種別製品型式詳細参考最安価格(2024/12/14時点)
CPURyzen5 7600
Ryzen7 7700(X)
Ryzen7 9700X
AM531,980
48,480※(X)48,540円
56,980円
CPUクーラー虎徹 MARK3 SCKTT-3000
FUMA3 SCFM-3000
MUGEN6 SCMG-6000DBE
空冷 サイドフロー3,500
5,300円
6,480円
グラフィックRTX 4070 Super
RX 7900 XT
RTX 4070 Super (12GB)
RX 7900 XT (20GB)
101,000
109,800
マザーボードMSI MAG B650
TOMAHAWK WIFI

ASRock B650
Steel Legend WiFi
B650 / B650Eチップセット
WiFi/Bluetooth機能付き
18,980

26,580円
メモリCrucial CP2K16G56C46U5
Crucial CP2K16G60C36U5B
DDR5 5600MHz 16GB 2枚組
DDR5 6000MHz 16GB 2枚組
12,480
14,980円
SSDCrucial T500Gen4 1TB12,680
電源ユニットMSI MAG A750GL PCIE5
MSI MAG A850GL PCIE5
750 / 850W
ゴールド認証7年保証
※RX 7900 XTの場合
850Wを推奨
13,980
18,490円
PCケースThermaltake Versa H26
Antec CX700 RGB ELITE
Montech XR
ATX
※Versa H26を選択する場合
GPUサイズ
注意(310mmまで)
5,830円
9,321
7,980
OSWindows 11 Home16,530
合計216,960円
~
271,841円
※買いやすいAmazonリンクを貼っていますが、最安価格と異なる場合があります。最安価格は(2024/12/14)時点での「価格.com」から引用した情報を掲載しております。

プレイ可能なゲーム

この構成の真価は高解像度ゲーミングにある。WQHDでの快適なプレイはもちろん、4K解像度での高画質ゲーミングまで視野に入る。特にRX 7900 XTを選択した場合、4K/60fps以上での安定動作が可能だ。20GBという潤沢なVRAM容量により、高解像度テクスチャもストレスなく使用できる。

競技FPSでもWQHDなら144Hz以上の高リフレッシュレート駆動を実現。e-sportsから大作まで、あらゆるゲームを最高画質で楽しめる構成となっている。

モンハンワイルズには【RX 7900 XT】が最適解

モンハンワイルズと【RX 7900 XT】は抜群の相性を見せる。Radeonの特性がゲームと相性が良く、20GBの大容量VRAMと広いメモリバス幅により、4K高画質設定でも快適なプレイが可能だ。

RTX 4070 Superも悪くない選択肢だ。12GBのVRAMは十分な容量で、DLSS3の恩恵も受けられる。ただし、同価格帯で比較すると純粋な描画性能ではRX 7900 XTに一歩譲る形となる。モンハンワイルズでの快適なプレイを目指すなら、コスパと性能を両立したRX 7900 XTを強くおすすめする。

コスパ重視なら【Ryzen5 7600】でも問題ない

「ハイエンドGPUには上位CPUが必須」という考えは大きな誤解だ。ゲーミングでは、CPUのコア数よりもシングル性能が重要となる。6コアの【Ryzen5 7600】でもほとんどのゲームを快適に動作させられる。

例えば【Intel Core i5 14600K】は非常に高いゲーム性能を誇るが、実際にゲームで活用されるのは6つあるPコアがメインだ。Eコアの恩恵を受けるゲームも存在するが、それは限定的な状況でしかない。

ただし、モンハンワイルズのような高負荷タイトルでより快適なプレイを目指すなら、【Ryzen5 9700X】が圧倒的な選択肢となる。Core i7 14700Kを凌ぐシングル性能により、ゲーミングでの安定性が格段に向上する。動画編集などの高負荷作業でも、その実力を存分に発揮できる。

マザーボードは【B650】がおすすめ

Ryzen7000、9000シリーズのCPUを使用する場合、B650チップセット搭載マザーボードを選択するのが賢明だ。

確かにX870製品も登場したが、ご祝儀価格で割高な製品を選ぶ必要性は見当たらない。特にPCIe Gen5対応は現時点では恩恵が少なく、その分高機能なB650チップセット搭載マザーボードを選ぶ方が賢明な選択となる。

特におすすめなのが【MSI MAG B650 TOMAHAWK WIFI】だ。VRMの品質や基板の作りも良く、必要十分な機能を詰め込みながら価格を抑えており、コストパフォーマンスは文句なしだ。上位モデルにあるような派手な機能は省かれているが、実用性を重視したユーザーにとってはむしろメリットと言える。

将来性を重視するなら【ASRock B650 Steel Legend WiFi】も候補に入れよう。PCIe Gen5対応のx16スロットとSSDスロットを備え、長期的なアップグレードの可能性を広げる。さらに、冬季迷彩柄のデザインは白ベースの構成との相性も抜群だ。

DDR5メモリはクロックが重要

DDR5メモリはクロックと容量の両方が重要だ。Ryzen 7000、9000シリーズでは最低でも32GB構成を推奨する。クロックは安定性重視なら5600MHz、極限性能を求めるなら6000MHzを選択しよう。5600MHzでも十分な性能を発揮でき、価格も2,000-3,000円ほど安くなる。

自作初心者は【RTX 4070 Super】の方が安心かも

性能面では【RX 7900 XT】が圧倒的だが、初心者には【RTX 4070 Super】をおすすめしたい。RX 7900 XTは冷却が許す限りクロックと消費電力が上昇し、350W近い電力を消費することも。この電力と発熱の管理には経験が必要だ。

一方、NVIDIAは豊富な情報量とトラブル対処のしやすさが強み。RTX 4070 Superなら250W前後の消費電力で安定した性能を発揮できる。ただし、腕に覚えのある自作erなら、迷わずRX 7900 XTを選ぼう。

SSDは容量より速度!Gen4対応の【Crucial T500】が最適解

ストレージ選びで重要なのは、実は容量よりも速度だ。DirectStorage対応の最新ゲームでは、NVMe SSDの真価が問われる。
今回選んだ【Crucial T500】は、読み取り7400MB/s、書き込み7000MB/sという爆速性能を持ちながら、価格は12,680円と破格の値付けとなっている。

電源やCPUクーラーと同様、SSDは次の自作PCでも流用できる部品だ。その意味でも、安物を買って後悔するより、少し良いものを選んでおく方が賢明だ。

T500 CT1000T500SSD8JP の製品画像

電源容量は850Wがベスト

システムの安定性を考慮すると、電源は850Wの製品を選択するのが最適だ。
この容量であれば、今回の構成はもちろん、将来的なパーツ交換にも十分な余裕を持って対応できる。

特におすすめなのが「MSI MAG A850GL PCIE5」だ。
ゴールド認証と7年保証を備えた850W電源で、同クラスの電源ユニットの中でも特に高い品質を誇り、コストパフォーマンスにも優れている。

RTX 4070 Superの場合750Wでも十分な余裕があるが、将来的なCPUアップグレードやPBO機能の使用を考慮するなら、850Wを選んでおくのが賢明だ。一方、RX 7900 XTを使用する場合は850W以上の電源を選ぶ必要がある。このGPUは冷却能力が許す限り自動で限界までブーストするため、瞬間的な消費電力は350Wを超えることもある。ドライバーで簡単に電力制限をかけることも可能だが、根本的な消費電力が高いので電源容量は余裕を持っておいた方が良い。

※ドスパラの電源容量計算ツールを使うと、今回の構成では容量不足と表示されることがある。しかし、これは実際の消費電力よりも大幅に余裕を持った計算をしているため、実使用では全く問題ない。
より正確な電源容量を知りたい場合は、FSPやMSIが提供している電源計算ツールの利用をおすすめする。これらのツールは実際の消費電力に近い、より現実的な計算結果を提供してくれる。

PCケースは冷却重視で選ぼう

PCケースは個人の好みで選んで構わないが、高性能パーツの排熱に注意が必要だ。
Versa H26は優れたコスパを誇るが、グラフィックボードの長さ制限(310mm)には要注意。RX 7900 XTを使用する場合、ほぼ確実にサイズオーバーとなる。

一方、見た目重視なら【Antec CX700 RGB ELITE】を強くおすすめする。価格は9,000円前後とATXサイズのピラーレスケースとしては破格だ。6基のRGBファンを標準搭載し、美しいピラーレスデザインと360mmラジエータの搭載にも対応する。特徴的な逆向きファン搭載により、見た目の美しさも際立つ。

特にグラフィックボードに【RX 7900 XT】を選ぶ場合は、その発熱量を考慮して【Antec CX700 RGB ELITE】が最適だ。ただし、付属のRGBファンはペリフェラル接続のため、ライティングや回転数の制御はできない。しかし、初心者にとってARGB配線は難易度が高いため、これはむしろメリットとも言える。シンプルな接続で華やかな見た目が実現できるからだ。

CX700 RGB ELITE WHITE [ホワイト] の製品画像

もう一つの選択肢として【Montech XR】も注目に値する。ライティングと回転数の制御が可能なARGBファンを3基標準搭載しており、本格的な光と風量のカスタマイズが可能だ。ただし、ARGBとPWMファンケーブルをデイジーチェーンで接続する場合、裏面の配線が複雑になりやすいため、配線作業には多少の注意が必要となる。

XR ドスパラ限定モデル の製品画像

まとめ:25万円で実現する本格ゲーミングマシン

今回紹介した構成は、WQHDから4Kまでカバーする本格的なゲーミングマシンだ。WQHDでは競技FPSを144Hz以上で楽しめ、4K解像度でも大作ゲームを高画質設定で安定動作させられる。用途に応じて以下の選択肢を提案する。

CPUは必要十分な構成で
Ryzen 5 7600なら3万円台、より高性能なRyzen 7 9700Xでも6万円以下で手に入る。ゲーミングではシングル性能が重要なため、必要以上の投資は不要だ。

メモリは32GB/5600MHz構成が賢明 DDR5メモリは32GB以上を推奨。5600MHzでも十分な性能が出せ、安定性も高い。6000MHz以上の製品は実性能差がわずか2-3%なので、コストパフォーマンスを考えると選択する必要性は低い。

グラフィックボードは用途で選択

  • 4K性能重視:RX 7900 XT
  • 安定性重視:RTX 4070 Super 特に初めての自作PCなら、豊富な情報量と扱いやすさを誇るNVIDIA製品も検討に値する。

周辺パーツも妥協しない

  • マザーボード:B650 TOMAHAWK WIFIの完成度が圧倒的
  • 電源:850W/ゴールド認証で将来性も確保
  • SSD:Gen4対応のCrucial T500で快適な動作を実現

25万円という予算は、WQHDゲーミングを実現するために必要な投資額だ。特にVRAM容量と電源容量に余裕を持たせることで、今後の大作ゲームやパーツ換装にも対応できる。コスパだけでなく、実用性と将来性を両立した構成と言えるだろう。

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