フルHD 144Hz 高画質設定でゲームプレイができる、コスパ最強のピラーレスゲーミングPCの構成例を紹介する。
コンテンツ
パーツ一覧
パーツ種別 | 製品型式 | 詳細 | 最安価格(2024/9時点) |
CPU | AMD Ryzen7 5700X | ZEN3/SocketAM4 | ¥21,000~¥26,000 |
CPUクーラー | GAME ICE K4-WH THERMALRIGHT AQUA ELITE 240 WHITE | 空冷 水冷 | ¥2,700 \7000 |
グラフィック | Radeon RX 7700 XT GeForce RTX 4060 Ti (8GB) | GDDR6 12GB GDDR6 8GB | ¥58,000~¥66,000 |
マザーボード | ASUS B550 M-A WiFi Ⅱ ASRock B550M Pro4(終売かも) ASRock B550M Pro RS MSI B550M PRO-VDH WIFI | B550チップ | ¥10,000~¥14,000 |
メモリ | Crucial CP2K16G4DFRA32A KLEVV KD4AGUA80-32N220D Acclamator OUNCE (白) | DDR4-3200 16GB x 2(32GB) | ¥8,000~¥10,000 |
SSD | WD SN580 Crucial P3 plus Crucial T500 | Gen4 1TB | ¥10,000~¥13,000 |
電源ユニット | MAG A650BNL CORSAIR CX650 DeepCool PK750D | 650W/750W ブロンズ認証 | ¥6,500~\7,500 |
PCケース | CX200M RGB ELITE (White) Montech XR (White) | ミニタワー/ミドルタワー | ¥8,000 |
OS | Windows 11 home 日本語版 | ¥15,200 | |
合計金額 | ¥139,400 ~ ¥166,700 今回の構成なら 値上がりや、他の白いパーツを 使うことを考慮しても 17万円以内に抑えられる。 |
パーツ選びのポイント
CPU
Ryzen 7 5700X一択。
2024年現在、最も安定しているCPUの一つで、性能、コスパ、安定性のバランスが良い。
- 8コア16スレッドで、マルチタスク性能が高い
- 基本クロック3.4GHz、ブーストクロック4.6GHzで、高い処理能力を持つ
- 65Wの省電力設計で、発熱も抑えられている
Intel Core i5 13400/14400(F)も悪くないが、マザーボードとCPUの価格が高いので総額が1万円以上高くなる。どうしてもIntelが良い人以外は Ryzen7 5700Xを選択しよう。
販売店や時期により1万円ほどの価格差が出るので購入時は注意しよう。
CPUクーラー
THERMALRIGHT AQUA ELITE 240 WHITEを推奨。見た目重視なら240mm水冷クーラーは良い選択だ。
ケースが【Montech XR】なら天面に360mm 水冷クーラーも搭載可能だ。
- 120mm ARGBファンが2つ付属し、見た目も性能も優れている
- ケースのエアフローも改善でき、全体的な冷却性能が向上する
- 6000円代で購入可能で、コスパも悪くない
ただし、電力設定をいじらないなら、AK400や虎徹など3,000円程度の空冷クーラーでも十分冷やせる。予算や好みに応じて選択しよう。
今回紹介したGAME ICE K4-WHはコスパが良いのでおすすめだ。
GPU
RTX 4060 Ti か RX 7700 XT がおすすめ。
最新ゲームを高画質設定でプレイするには、これくらいのスペックが必要だ。
- RTX 4060 Ti: NVIDIA製、レイトレーシングやDLSS性能が優れており、生成AIの環境構築が容易
- RX 7700 XT: AMD製、基本性能が高く、コスパも良好だが、生成AIの環境構築難度が高い
予算が厳しい場合の選択肢
- RTX 3060 (12GB): VRAM容量が多いため、様々な用途で活用可能
- RX 7600: 高いコストパフォーマンスとAMF等のフレーム生成機能でごまかしが効く
RTX 4060は省電力性以外のメリットが少ないので避けたほうが良い
RTX 4060Tiは 黒なら MSI Ventus、白ならPalitがおすすめ。
RX 7700 XTは 黒なら ASRock Challenger、白ならASRock Steel Legendがおすすめ。
マザーボード
B550チップセットのボードから選ぼう。主な選択肢は以下の4つだ。
- ASRock B550M Pro4
- 無線LAN機能非搭載
- 素の性能が高くて安い
- ヒートシンクがしっかりしている
- ヒートシンクや基盤の白色要素が多い
- USB Type-C 端子がない為 ケースのType-C端子が使えない
- ASUS B550M-A WiFi Ⅱ
- WiFi性能重視の場合におすすめ
- WiFiのドライバーが付属DVDでしかインストールできない不具合あり
- 水冷クーラーの種類によってはARGB端子が足りなくなる可能性がある。
- ヒートシンクが貧相(M.2 SSD用のヒートシンクすら付属しない)
- USB Type-C 端子がない為 ケースのType-C端子が使えない
- MSI B550M PRO-VDH WiFi
- ファン周りの高い拡張性とWiFi機能を両立
- コストパフォーマンスを重視
- ヒートシンクが貧相でWiFi Bluetoothの規格も若干古い
- 機能的には最もバランスが良い
- この価格帯では珍しくUSB Type-C 端子がある
- ASRock B550M Pro RS
- 真っ白なマザーボード
- 見た目重視のビルドに最適
- 無線LAN機能非搭載
- ASRock B550M Pro4 より拡張性が低い
- USB Type-C 端子がない為 ケースのType-C端子が使えない
ASRock B550M Pro4/Pro RS は、性能と見た目のバランスが優れている。白いPCケースを使用する場合、見た目の統一感を出せるのが大きな魅力だ。
ただし、価格は他のモデルより高くなる可能性があるので、予算と相談しながら選択しよう。WiFi機能は内蔵されていないので、必要な場合は別途WiFiカードを購入するか、他のWiFi内蔵モデルを選ぶ必要がある。
選び方のポイント
- 必要な機能(WiFi、Bluetooth、USB3.2 Gen2など)が搭載されているか
- VRMの品質(オーバークロックを考えている場合は特に重要)
- 拡張性(PCIeスロットの数、M.2スロットの数など)
- 見た目(ケースとの色合わせなど)
- 予算とのバランス
結論として、WiFiが必要ない場合はASRock B550M Pro RSかPro4、WiFiが必要な場合はASUS B550M-A WiFi ⅡかMSI B550M PRO-VDH WiFiから、自分のニーズに合ったものを選ぼう。
見た目にこだわらないなら拡張性と性能のバランスが良い MSI B550M PRO-VDH、
見た目重視なら断然ASRock B550M Pro RSがおすすめだ。
【補足】Montech XRの場合ATX規格のマザーボードを搭載可能だが、今回はあえてB550Mのみ紹介した。
もしATX規格のマザーボードを乗せたい場合、MSI MPG B550 GAMING PLUSがおすすめだ。
色は真っ黒なので白構成に使う際は注意が必要だが、ヒートシンク周りも黒く美しいので白いケースにも案外合うかもしれない。
こいつは異次元のコスパだ。
メモリ
DDR4-3200MHz、32GBがおすすめだ。
- CrucialやEssencoreなどのメーカー子会社製品が信頼性が高く、安定性も期待できる
- このクラスではレイテンシはあまり重要ではなく、見た目と値段で適当に選んで問題ない
- 16GB×2枚構成で、デュアルチャンネルの恩恵を受けられる
今回紹介した CrucialとEssencore Klevvのメモリは、動作電圧1.2vの 定格3200MHzのメモリだ。
簡単に説明すると、挿すだけで3200MHz動作する。
白いメモリの方はOC(オーバークロック)メモリなので、BIOSでメモリクロックを設定しないと 3200MHz動作しない。
ストレージ
Crucial T500 1TB がおすすめ。性能とコスパのバランスが非常に良い。
- PCIe Gen4対応で、読み書き速度が非常に高速
- 1TBモデルで十分な容量を確保できる
ただし、用途や予算に応じて以下の選択肢も考慮しよう
- WD SN580 1TB : 価格と安定性重視
- Crucial P3 Plus 1TB : 信頼性が高く、コストパフォーマンスも良好
電源ユニット
電源は以下の2択
- MSI MAG A650BNL
- 650Wの出力で、このシステム構成に十分な電力を供給できる
- ブロンズ認証で、一定の効率性を確保
- MSIブランドで安定供給が見込める
- コストパフォーマンスが高い
- DeepCool PK750D
- 750Wの出力で、将来のアップグレードにも対応可能
- ブロンズ認証だが、5年保証付きで信頼性が高い
- 米国の制裁により今後入手しづらくなる可能性があるのが懸念点
DeepCoolは米国の制裁により今後入手しづらくなる可能性がある。そのため、MSIの方が長期的には良い選択かもしれない。
Corsairという選択肢もあるが、MSIの方がコストパフォーマンスが高いのでおすすめだ。ブロンズ電源なのに5年保証のDeepCoolがいつか市場に戻ってくることを期待したいところだが、現状ではMSI MAG A650BNLが最も安定した選択肢と言えるだろう。
電源選びのポイント
- 80PLUS認証があること(最低でもブロンズ以上)
- 十分な出力容量(このビルドなら650W以上)
- 信頼できるブランドであること
- 保証期間が長いこと
結論としては、入手性、保証、コストパフォーマンスのバランスを考えると、MSI MAG A650BNLが現時点での最適解だ。ただし、将来的に大幅なアップグレードを考えている場合は、余裕を持って750W級の電源を選ぶのも一案だ。
PCケース
Montech XR (White)が使いやすさとコスパのバランスが良い。
- ARGB制御やPWM制御が可能で、デイジーチェーンにも対応
- ファンの数は少ないが、拡張性が高い
- 見た目もスタイリッシュで、ピラーレス設計
CX200M RGB ELITE (White)も選択肢だが、ファンの速度と色が固定+ペリフェラル端子大量連結のせいで裏配線がまとめにくいというデメリットが有る。
空冷クーラー運用で安くピカピカ光らせたい人にはおすすめできる。
水冷運用ならMontech XR一択。
OS
Windows 11 Homeで十分だ。Proが必要な人はほとんどいない。
- 一般ユーザーにとってHomeとProの機能差は小さい
- 正規品を信頼できる販売元から購入しよう
- 大手電機店やMicrosoft公式サイトでの購入が安全
注意点
- Amazonなどでの激安品は詐欺の可能性が高い
- 15,000円を下回る価格は要注意
- 正規品なら、ライセンス認証の問題も簡単に解決できる
まとめ
今回の構成ならフルHD~WQHD解像度で、最新のゲームタイトルも快適にプレイできる。
価格は常に変動しているので、購入時には最新の価格をチェックしよう。
自作PCは楽しいがトラブルも起こりうる。分からないことがあれば、PCショップや知識のある友人に相談するのも良いだろう。
このスペックのPCがあれば、ゲーム以外にも動画編集や3DCG制作など、様々な用途にも対応できる。コスパ重視でありながら、高性能な自作PCを組み立てて、デジタルライフを楽しもう!
最後に、パーツの相性や組み立て方に不安がある場合は、PCショップでの組み立てサービスの利用も検討しよう。少し費用はかかるが、安心してPCを使い始められるはずだ。
GeartuneでもPCの組み立て代行や組み立てレクチャーサービスを受け付けているが、現在プラットフォームの準備中だ。
メールで対応可能なのでもし興味がある人はコメントしてほしい。
コメント