昨年2023年はラピッドトリガーの年だった。
ラピッドトリガー機能を最初に搭載した「Wooting 60HE」が2022年後半に発売され、Valorant等のストッピングが重要なゲームでは必須デバイスということが広く認知されるようになった。
ラピッドトリガー機能の搭載を余儀なくされた各デバイスメーカーは、既製品のアップデート対応や搭載製品を次々と発売していき、ゲーミングキーボード業界は大荒れだった。
今回は2024年3月現在のラピッドトリガー対応ゲーミングキーボードを紹介していく。
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VXE ATK68
中国で大人気のトンボマウスのメーカーからコスパ最強のキーボードが登場した。
最新のGateron 2.0スイッチを搭載し、打鍵感が非常に良くラピッドトリガーの性能も申し分ない。
後述するDrunkDeerよりも打鍵感が良くコスパが高いが、入手難度が高いのが難点。
購入時の注意点としては
Gateron V2スイッチ搭載モデル(G版)と
RAESHA V2スイッチ搭載モデル(L版)の二種類の軸があることだ。
G版は打鍵感、打鍵音を求める人におすすめで
L版はゲーミング性能を求める人におすすめだ。
編集部としては打鍵感、打鍵音の良いG版をおすすめしたい。
現在日本正規代理店では入荷待ちの状態。中国から直接輸入する方法もあるが、正規代理店から購入するほうが安心だ。
ソフトウェアの設定が少し難しく使いにくいところもあるため、単にコスパだけでこの製品を選ばないほうがいい。
Wooting 60 HE
言わずと知れたラピッドトリガーのパイオニア。
未だに磁気式のラピッドトリガー搭載キーボードとしては安定感、精度ともに最強格。
カスタマイズも豊富で、スイッチ(スプリングのみの交換も可能)やケース、スイッチプレート等中の基盤以外ほぼ全ての箇所を自分好みにカスタムできるので打鍵感に拘る人にもおすすめする。
やや玄人向けなのでPCゲーム初心者やデバイス知識がない人にはお勧めできない。
Razer Huntsman V3 Pro Tenkeyless/mini
唯一の光学式キーボード。
磁気式や静電容量式キーボードは気温によりアクチュエーションポイントが変化する可能性があるが、光学式のため影響を受けない。
ラピッドトリガー精度もピカイチで性能に関しては非の打ち所がない。
打鍵感に関しては、キーのグラつきが少なく安定感があり、やや重めでしっかりとした気持ち良い打鍵感である。
独自機能としてジョイスティックをキーに割り当てることで、1つのキーで歩く~走る動作の切り替えが可能。
Tenkeylessモデルはminiよりも少々値段が張るが、かっこいいマグネット式のリストレストがついてくるので価格相応である。
ラピッドトリガー対応キーボードでは貴重な日本語配列が用意されていることもおすすめポイントだ。
フルサイズも用意されており、仕事にもつかえるのでゲームと仕事を両立しよう。
東プレ REALFORCE GX1
唯一の静電容量無接点方式キーボード。
この製品の最大の特徴はキルスイッチ機能にある。
キルスイッチ機能とは、左に移動しながら右移動のキーを押した際、従来は立ち止まってしまっていたが、立ち止まらずに右に移動できる機能だ。
わかりやすく言うと、左右に動きまくって射撃する「レレレ撃ち」がしやすくなる。
ValorantやCSGO等のストッピング重視のゲームではあまり体感できる効果はないが、Apex等の打ち合い時間が長いゲームではかなり効果を発揮する。
磁器式や光学式はメカニカル方式に似た打鍵感だが、この製品は独特の打鍵感で好みが分かれる為、買う前に店頭展示されている通常モデルのリアルフォースで打鍵感を試してみると良い。
ラピッドトリガーの反応速度が若干遅いといわれているが体感できる程ではないため、筆者としては胸を張っておすすめしたい。
Apex Pro TKL (2023)
元祖最強キーボード!
アップデートでラピッドトリガーに対応したが、ラピッドトリガー感度を小さく設定するとバグが発生しやすくなってしまったり、挙動の安定性に欠けている。
ラピッドトリガー精度も微妙なのでこの機能目当てで買うなら別の製品を買ったほうがいい。
天下のSteelSeries様なのでアップデートで修正されると信じたい。
ZENAIM ZENAIM KEYBOARD
超高級キーボード。
クオリティは素晴らしいがキーストロークが1.9mmと浅いため、人を選ぶ。
0.5mm単位で調整でき、ラピッドトリガーの精度も抜群。
浅いキーストロークが好みの人はこのキーボードで決まり。
ただし値段が非常に高い(48,180円)のでキーボードにお金をかけられる人しか買えないのが難点。
筆者の意見としてはラピッドトリガー搭載キーボードはストロークが深い(3.8~4.2)ほうがコントロールしやすいため、初めて買うラピッドトリガーキーボードとしてはお勧めできない。
若干ディスってしまったが、品質は非常に高く性能も申し分ないので、「絶対にロープロファイルがいい!」という人は迷わず買おう。
ELECOM GAMING VK600A
エレコムが出したラピッドトリガー搭載キーボード。
天下のロジクール様が未だにラピッドトリガー対応製品を発売しない中、爆速で発売したエレコムさんには度肝を抜かされた。
キーの安定性が高いため打鍵感、打鍵音ともにかなり良く、ラピッドトリガー性能も上位の部類に入る。
日本語配列のラピッドトリガー対応キーボードとしては最もコスパが良い。
※現状日本語配列の製品はGX1、VK600A、Huntsman V3 Proしかないと思われるので貴重な選択肢である。
発売後すぐに売り切れてしまい一時期入手できなかったが、現在はamazonですぐに手に入れることができる。
コスパ+日本語配列を求めるならこれ一択だ。
DrunkDeer A75
高コスパな優等生
ラピッドトリガー精度はWootingやHuntsman v3 Proなどの最強陣には若干劣るが、品質が高く非常にコスパが良い。
「VXE ATK68」の登場でコスパ最強の座から陥落してしまったが、「VXE ATK68」が現在品切れで入手しにくいため実質コスパ最強だと思われる。
デザイン性や打鍵感、打鍵音が非常に優れ、75%という仕事とゲームを両立できる絶妙なサイズのため、仕事とゲームを両立させたい人におすすめだ。音量調節ダイヤルが付いていることもGoodだ!
Amazon等の通販やヨドバシカメラ等の家電量販店ですぐに手に入れることができるので、初めてのラピッドトリガーにおすすめである。
まとめ
性能の良さを重視する人は「Razer Huntsman V3 Pro」を買おう。
キルスイッチ機能を重視する人は「東プレ REALFORCE GX1」を買おう。
コスパを重視する人は入手にくくても問題ないなら「VXE ATK68」を買おう。
コスパと入手性を両立させたい場合、英語配列なら「DrunkDeerA75」、日本語配列なら「ELECOM GAMING VK600A」を買おう。
ロープロファイルにこだわる人は「ZENAIM KEYBOARD」を買おう。
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