『モンスターハンターワイルズ』は過去最大級のCPU性能を要求する。現役PCショップ店員が販売現場のリアルな声と実機検証データから、本当に必要なスペックを解説する。
要求される真のCPU性能
全解像度共通の絶対条件
- 8コア16スレッド必須 → 6コアではマルチモンスター戦でfpsが低下する可能性がある
- 3D V-Cache搭載が理想 → 大容量L3キャッシュによりフレームが安定
- 高いシングルスレッド性能が必要→Cinebench R23 (Single):1850cb以上が目安
AMD Ryzenなら7000シリーズ、Intel Coreシリーズなら13世代以降
解像度別の真実
- フルHD:CPU依存度MAX → 120fps以上が目標ならRyzen X3D推奨
- 4K:GPU重視でも → 最低フレームがCPU性能で決まる
- WQHD(2K):バランス重要 → CPU性能とGPU性能の両立が必要
フルHD解像度 | WQHD解像度 | 4K解像度 | |
性能重視 | ・Ryzen7 9800X3D ・Ryzen7 7800X3D ・Ryzen7 7900X3D ・Ryzen7 7950X3D | ・Ryzen7 9800X3D ・Ryzen7 7800X3D ・Ryzen7 7900X3D ・Ryzen7 7950X3D ・Core i9 14900(F)/K(F) | ・Ryzen7 9800X3D ・Ryzen7 7800X3D ・Ryzen7 7900X3D ・Ryzen7 7950X3D ・Core i9 14900(F)/K(F) |
バランス重視 | ・Ryzen7 9700X ・Core i7 14700(F)/K(F) | ・Ryzen7 9700X ・Core i7 14700(F)/K(F) | ・Ryzen7 9700X ・Core i7 14700(F)/K(F) |
コスパ重視 | ・Ryzen7 7700(X) ・Ryzen5 9600X ・Core i5 14600K(F) | ・Ryzen7 7700(X) ・Ryzen7 5700X3D ・Ryzen5 9600X ・Core i5 14600K(F) | ・Ryzen7 7700(X) ・Ryzen7 5700X3D ・Ryzen5 9600X ・Core i5 14600K(F) |
プロが選ぶCPUベストラインナップ
最強フラグシップ(予算無制限)
- Ryzen 7 9800X3D → 現在最強のゲーミングCPU、配信者もこれ一択だが、品薄により入手困難
- Ryzen 7 7800X3D → 9800X3Dに次ぐ性能、品薄で9800X3Dを買えない人向け
- Ryzen 9 7950X3D → 高負荷な動画編集も行うクリエイター兼ゲーマー向け
バランス重視(最もおすすめで万人向け)
- Ryzen 7 9700X → 6万円前後で購入可能、強烈なシングル性能により14世代Core i9と同等以上のゲーム性能をもち、コストパフォーマンスも抜群
コスパ重視(予算別)
- Ryzen 7 7700(X) →5万円+αで購入可能、ゲームも配信も快適で将来性も確保
- Ryzen 5 9600X →6コアだが、最強のシングル性能の為そこそこのfpsを出せる
※追加コンテンツ等で将来重くなることを考慮すると微妙 - Ryzen 7 5700X3D → AM4ユーザーのアップグレード向けだが、コストを抑えたいなら新規で組むのもあり
おすすめしないCPU
- Ryzen 5 7600(X) → コア数不足
- Core i5-14600K → コスパ、性能共に素晴らしいが、不具合のリスクがある
- Core i7-14700(F) →本作と相性が良く9700Xと同等以上fpsを出せるが、不具合のリスクがある
※不具合問題は対策BIOSにより解決したとされているが、依然として不具合報告は続いている - Ryzen 7 5700X → シングル性能不足
- Intel Core Ultra 200Sシリーズ →ゲーム性能が低い、Intelはゲーム性能を向上させると宣言しているが難航している
CPU選びの核心
将来性を確保する為の3原則
- AM5ソケット選択 → 2025年以降のアップグレードが可能
- 非X3DならZEN5 → 強烈なシングル性能によりゲーム性能が高い
- 8コア以上のCPU → 6コアだと将来的なアップグレードに対応できない可能性がある
目的別最適解
- コスパを最重視 → Ryzen 7 5700X3D
- 失敗したくない → Ryzen 7 9700X
- とにかく性能を重視 → Ryzen 7 9800X3D
結論:7000シリーズ以降のRyzen7がおすすめ
- 3D V-Cacheモデルが最優先 → L3キャッシュ容量が増えると最低フレームが安定する
- ZEN4以降を選択することで将来性を確保 → 次世代ゲームにも対応可能+CPUのアップグレードが可能
- Intelは13,14世代だけでなくCore Ultra200Sシリーズもおすすめしない
不具合の可能性があるCPUは選択肢から外そう
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