モンスターハンターワイルズは、想像以上のメモリ消費を示すゲームだ。
特にVRAM容量が12GB以下のグラフィックボードとの組み合わせでは、オーバーフローしたデータをメインメモリが補う必要があり、システムメモリの必要量が更に増加する。
メモリ使用量の実態
基本使用量
- ゲーム単体で12GB以上を消費
- Windows基本システム+常駐アプリで4-7GBを使用
- 合計で20GB近くが最低ライン
VRAM不足時の影響
- VRAM 8GBモデル:追加で4-6GBのメモリ消費
- VRAM 12GBモデル:追加で1-2GBのメモリ消費
- VRAMが少ないほどメモリ負荷が増加
32GB以上必要な理由
メモリ不足の影響
- フレームレートの不安定化※メモリから溢れた部分を速度の遅いSSDが肩代わりするため遅延が発生する
- 突発的な遅延(スタッタリング)の発生※上記と同様の理由
- 過度なSSDへのスワップ※SSDの寿命低下につながる
32GB必須の理由
- そもそもゲーム本体のメモリ使用量が多すぎる
- VRAM使用量も多すぎる為VRAM溢れのバッファ確保が必要
- システム安定性の確保※メモリ容量に余裕があるとSSDスワップが発生しにくくなり、安定性が向上する
メモリ規格の影響
DDR5の利点と実態
- 高い帯域幅を実現
- 理論値では優位性がある
- 実際のゲーム性能では体感差が少ない
DDR4の現実的な価値
- 十分な実用性能
- コストパフォーマンスに優れる
- 安価な為、容量確保が容易
プラットフォーム別の選択指針
Intel環境
- 13,14世代ならDDR4/DDR5どちらも選択可能※Core Ultra 200SシリーズではDDR4は非対応
- 予算に応じて自由に選んでOK
- 性能差よりもコスト重視で良い
AMD環境
- AM4:DDR4のみ(3200MHz以上を推奨)
- AM5:DDR5のみ(5200MHz以上を推奨※理想は6000MHz)
- CPUの世代でメモリ規格が決まってしまう
まとめ:快適プレイの条件
現実的な選択として
- 32GB以上のメモリ容量
- VRAM容量と合わせた検討
- 将来的なアップデートへの対応
16GBでの運用は、特にVRAM容量が少ないグラフィックボードとの組み合わせで致命的なパフォーマンス低下を招く。システムの安定性とゲーム体験の品質を確保するためにも、32GB以上のメモリ搭載を強く推奨する。
※本記事はベータテストでの実測値と販売現場での経験に基づいています。
以下おすすめメモリ
コメント