AMDのプラットフォームの大きな魅力は、その長いソケット寿命にある。
最近の例を見てみよう。AM4ソケットは2017年から2022年まで、実に5年以上にわたって使い続けられた。
第1世代のRyzen 1000番台から、最終となる第5世代Ryzen 5000番台まで、同じマザーボードで対応することができた。
※製品により異なります
Intelとの大きな違い
一方、Intelはどうだろう。
ほぼ2世代ごとにソケットが変更され、CPUアップグレードの際にはマザーボードごと交換が必要になることが多い。
例えば第10世代(LGA1200)から第12世代(LGA1700)への移行では、プラットフォーム全体の買い替えを強いられた。
良いマザーボードを選ぶ理由
ここで「ちょっと良いマザーボード」を選ぶ意味が見えてくる。AMDプラットフォームなら、最初に良いマザーボードを選んでおけば、その後3〜4世代のCPUアップグレードに対応できる可能性が高い。
現行のAM5ソケットも、AMDは2027年以降まで対応することを約束している。
つまり、今B650の上位グレードやX870(E)のマザーボードを買っておけば、今後登場する次世代、次々世代のRyzenでも使い続けられる可能性が高い。
投資対効果を考える
初期投資は確かに高くなる。でも、5年以上使えるプラットフォームと考えれば、実は総コストは安くなる可能性が高い。
例えば
- 良質な電源回路による安定動作
- 将来のCPUにも対応できる堅牢な設計
- より充実したVRMヒートシンクによる長期信頼性
- より豊富なI/Oオプション
まとめ
結論として、AMDプラットフォームでは「ちょっと良いマザーボード」を選ぶことを強くおすすめする。それは単なる性能や機能の話ではなく、5年以上の長期投資として考えるべきだ。Intelのような頻繁なソケット変更に悩まされることなく、CPUだけを買い替えてアップグレードできる。これこそがAMDプラットフォームの真の価値と言えるだろう。
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