PCショップ店員の立場から、ゲーミングノートPCのCPU選びについて詳しく解説していく。
なぜRyzen搭載モデルが最強なのか、具体的に見ていこう。
まず誤解を解きたい
「ノートPCはアイドル時の消費電力が低いIntelの方が良い」という説明をする人がいるが、これは完全な誤解だ。確かにアイドル時の消費電力はIntelの方が若干有利だが、ゲーミングノートPCで重要なのは、ゲームプレイ時の消費電力とその効率だ。
なぜRyzenがおすすめなのか
Ryzenの最大の強みは、使用時の消費電力効率が圧倒的に良いことにある。
例えば
- 同じ65Wの電力制限でも、IntelよりもRyzenの方が高い性能を発揮
- 発熱が少ないため、長時間のゲームプレイでも性能が安定
- バッテリー駆動時でも高い性能を維持
おすすめのCPU
最強の選択
- Ryzen 7 7840HS:8コア16スレッド、安定した性能
- Ryzen 7 8840HS:AIエンジン搭載とTDP以外は 7840HSと同じ(TDPが下がった分性能も少し下がっている)
- Ryzen 7 8845HS:8840HSを7840HSと同じ電力仕様にしモデル(性能は7840HSと同じ)
コスパ重視なら
- Ryzen 5 7640HS:6コア12スレッド、必要十分な性能
- Ryzen 5 7640U:薄型モデルでも高性能
GPUの選び方
RTX 4060搭載モデルが現状のベストバイだ。
その理由は
- 8GBのビデオメモリで十分な容量
- 消費電力と性能のバランスが良好
- 価格も手頃
注意点
- RTX 4050はビデオメモリが6GBと少なすぎる
- RTX 4070は性能は良いが、価格が大幅に上がる割に体感差は小さい
まとめ
ゲーミングノートPCを買うなら、迷わずRyzen搭載モデルを選ぼう。
特にRyzen 7 7840HS + RTX 4060の組み合わせは、消費電力と性能のバランスが最高だ。
発熱と消費電力の面でも有利なので、長期的な使用を考えてもおすすめできる。
また、次期Ryzen 8000シリーズはAI処理性能も向上しているため、今後のゲームやアプリケーションでさらなる恩恵が期待できる。価格も手頃なので、コスパを重視するならRyzen一択と言えるだろう。
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