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【2025年8月】NVIDIAのB30チップは依然承認待ち──今、NVIDIAから目を離せない

NVIDIAが中国市場向けに準備している B30チップ

標準Blackwell GPUの80%に制限された特別仕様だが、肝心の 米国政府の承認がまだ下りていないらしい。


その一方で、米政府はIntel株の9.9%を取得して最大株主に。ライバルには国家の支援が入る一方、NVIDIAは承認待ちのまま。まるで不利な状況にも見える。

だが、この逆境ともいえる状況こそが、NVIDIAという企業の重要性をかえって浮き彫りにしている。


B30チップの宙ぶらりん:承認待ちのGPU

NVIDIAは中国市場をつなぎ止めるためにB30を設計した。詳しくは過去記事参照

  • 性能はB300比で半分程度
  • HBM3eを144GB搭載
  • 2026年初頭の投入を想定

米国政府の規制をクリアするための「ギリギリ設計」だが、CEO自身が「承認はまだ不透明」と発言した。

つまり、NVIDIAの収益の一部(とはいえ無視できない規模)を占める中国市場は、政治判断に左右される不安定な状態に置かれている。


米政府はIntelを支援:9.9%株式取得

同じタイミングで米政府はIntelに大規模な支援を実施。株式9.9%を取得し、最大株主として関与することになった。

半導体の国内生産体制を確保するための事実上の延命処置だ。

これによりIntelは「国家の庇護下にある企業」として安定性を得た。一方、NVIDIAは規制の網をかいくぐりながら市場を守ろうとする、

いわば“不安定な巨人”の立場に見える。


それでもNVIDIAから目を離せない理由

では、NVIDIAは本当に劣勢にあるのか?答えはノーだとGearTune編集部は考えている。

だからNVIDIAから目を離せない
  • AIインフラの中心
    生成AIやクラウド企業が依存するGPUは依然としてNVIDIAが独占的に供給している。IntelやAMDが割って入るには時間がかかる。
  • 規制下でも製品を再設計する柔軟さ
    H20からB30への移行に見られるように、規制を逆手に取って製品を作り替える“スピードと柔軟性”は、他社には真似できない。
  • 市場心理を握る存在感
    承認が下りるかどうかが株価やAI投資家のマインドに直結してしまう時点で、NVIDIAはすでに“業界全体を動かす鍵”を握っている。

    結論:NVIDIAは“政治リスクの渦中”でこそ輝く

    B30は承認待ち、ライバルのIntelには国家の支援が入る。政治的な制約がこれまでにないほど強まっているのは事実だ。だが、AIの最前線に立つNVIDIAを無視することは誰にもできない。この逆境の中でどう動くのか、業界の誰もが固唾を飲んで見守っているのだ。


    筆者コメント- NVIDIAは“揺さぶられても倒れない巨人”だ。さっさと倒れてAMDに譲れ。

    今回のB30承認待ち問題や、Intelへの国家介入を見ると、NVIDIAが逆風の中にあるのは事実だ。

    でも、どんなに揺さぶられても倒れないのがNVIDIAの強さだと思う。

    Intelが国家の庇護で息をつないでいる間に、NVIDIAは規制をかいくぐってでも市場に食らいつく。政治の不確実性を背負いながらも、NVIDIAが業界の心臓部であり続けることに変わりはない。

    結局のところ、米政府がIntelを支援しても、世界はまだ NVIDIAから目を離せない
    だがその一方で、NVIDIAの独走状態は業界にとって健全とは言えない。AMDやIntelがもっと食い込み、GPU市場の 独占を崩してくれることを心から願う。それが本当の意味での進化と競争を生むはずだ。


    引用

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