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【2025年1月】RTX 4060 Ti生産終了 – 8GBという足かせと中途半端な性能を振り返る

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2025年1月、NVIDIA GeForce RTX 4060 Tiが生産終了を迎えることが明らかになった。
GeForce RTX 5000シリーズの登場に向けた在庫調整の一環として、早期の生産終了が決定された形だ。

RTX 3070に劣る性能の真相

RTX 4060 Tiの最大の課題は、128bitという狭小なメモリバス幅にあった。
前世代のRTX 3070が持つ448GB/sに対し、わずか288GB/sという帯域幅しか確保できなかったことで、特に高解像度でのパフォーマンスに大きな影響を与えた。実際のゲームプレイでは、前世代のRTX 3070を下回るケースも少なくなかった。

在庫調整と世代交代

NVIDIAは、RTX 3000シリーズで経験した在庫過多の教訓を活かし、RTX 5000シリーズの発売に向けて徹底的な在庫調整を進めている。RTX 4070シリーズも12月下旬で最終出荷を迎え、1月から2月にかけて店頭から姿を消す見込みだ。RTX 4060 Tiについても、1月中旬から旧正月前の間に最終出荷が行われ、3月には店頭在庫が枯渇する可能性が高い

事実上のフルHD専用GPU

高解像度での性能不足から、RTX 4060 Tiは事実上のフルHDゲーミング専用GPUとなった。
確かにDLSS 3.0の搭載により、フレームの安定性では一定の優位性を見せたものの、6万円前後という価格帯を考えると、その立ち位置は中途半端なものだった。

特に問題だったのは、8GBというVRAM容量だ。2024年時点での最新ゲームにおいて、高解像度テクスチャの使用時やレイトレーシング有効時には、すでに容量不足に陥るケースが報告されていた。

市場動向への影響

今回の生産終了により、2025年1月から3月にかけてRTX 4070シリーズやRTX 4060 Tiの品薄状態が予想される。これにより一時的な価格上昇の可能性もあるが、3月には次世代の【RTX 5070 Ti】【RTX 5070】の登場が予定されている。

まとめ:次世代への橋渡し

RTX 4060 Tiは、技術的な制限と世代交代のタイミングが重なり、やや中途半端な立ち位置で幕を閉じることとなった。しかし、NVIDIAの在庫管理の改善と次世代製品への円滑な移行という観点では、適切な判断だったと言えるかもしれない。

※本記事の情報は2025年1月時点のものです。
※価格は販売店により異なる場合があります。

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