予算10万円の自作構成
パーツ種別 | 製品型式 | 詳細 | 参考最安価格(2024/12/9時点) |
CPU | Ryzen 5 5600 | AM4 | 17,180円 |
CPUクーラー | Wraith Stealth cooler | CPU付属品 | 0円 |
グラフィック | RTX4060 RX 7600 | RTX4060 RX 7600 | 42,409円 36,980円 |
マザーボード | MSI B550M PRO-VDH WIFI ASRock B550M Pro4 | WiFi/Bluetooth機能付き WiFi/Bluetooth機能なし | 9,135円 7,980円 |
メモリ | DDR4 3200MHz 32GB | DDR4 3200MHz 16GB 2枚組 | 6,872円 |
SSD | Crucial P3 Plus 1TB | Gen4 1TB | 9,042円 |
電源ユニット | MSI MAG A650BNL | 650W ブロンズ認証 7年保証 | 7,799円 |
PCケース | Thermaltake S100 TG CX200M RGB ELITE (WHITE) ※最安ピラーレスケース | micro ATX | 4,882円 6,380円 |
OS | Windows 11 Home | 16,190円 | |
合計 | 112,354円 WiFi機能追加+1,155円 ピラーレス化+1,498円 RX 7600に変更 – 5429円 |
プレイ可能なゲーム
画質設定次第だが、フルHD解像度であればほとんどのゲームを快適にプレイ可能。
特にApex Legendsなら144Hzのリフレッシュレートでも安定して動作する。
モンハンワイルズはちょっと厳しい
本構成は推奨スペックを満たしているものの、実際の動作は快適とは言えない状況だ。
高画質設定では「ビデオメモリ不足」が発生してしまう。
中画質以下の設定であればプレイ自体は可能だが、画質の低下が著しく、満足のいくゲーム体験は期待できない。
モンハンワイルズを本来の美しさで楽しむためには、以下のいずれかのGPUへのアップグレードを推奨する。
- Nvidia GeForce RTX 4060 Ti (16GB)
- AMD Radeon RX 7600 XT
ただし、モンハンワイルズをプレイする予定がない場合は、現在の構成でも他のほとんどのゲームを快適に楽しむことができる。
【RTX 4060】には【Ryzen5 5600】で十分
ボトルネックを気にしてCPU性能を上げすぎる人が多いが、カジュアルにゲームをプレイする場合今回の構成で全く問題ない。
予算が余っているなら「Ryzen7 5700X」にアップグレードしても良い。
マザーボードは【B550】がおすすめ
Ryzen5000シリーズのCPUを使用する場合、B550チップセット搭載マザーボードを選択するのが賢明だ。
B550製品の価格が大幅に下落した現在、機能面で劣るA520製品を選ぶ理由は見当たらない。
価格差もわずかなため、より高機能なB550チップセット搭載マザーボードを選択することで、将来的なアップグレードの余地も確保できる。
メモリ16GBは絶対にNG
DDR4メモリは現在、価格が大幅に下落しているため、最初から32GB構成で組むことを強く推奨する。
後からメモリを増設する16GB構成は、コスト面でもリスク面でも得策とは言えない。
特に自作PC初心者の場合、メモリ関連のトラブルに遭遇しやすいため、増設を前提とした構成は避けるべきだ。
最初から必要十分な容量を確保することで、安定した動作環境を実現できる。
コスパ重視なら【RTX 4060】より【RX 7600】がおすすめ
RX 7600はRTX 4060とほぼ同等の性能を持ちながら、4万円を下回る価格設定が特徴だ。
競技性の高いFPS(Apex Legendsなど)での優れたパフォーマンスを発揮し、AFMFを活用したグラフィック重視のゲームではRTX 4060を上回るフレームレートを実現できる。
コストパフォーマンスの観点からはRX 7600が圧倒的に優位だが、自作PC初心者に対しては豊富な情報量とトラブル発生時の対処のしやすさから、GeForce(RTX 4060)をおすすめする。
SSDは1TB以上を選ぼう
SSDは1TB以上の製品を選択することを推奨する。
これは容量あたりの単価が安いことに加え、近年のゲームは容量を大きく消費する傾向にあるためだ。
また、ストレージの空き容量が少なくなると性能低下を招く可能性もあるため、余裕を持った容量設定が望ましい。初期投資は若干増えるものの、長期的な使用を考えると1TB以上のSSDを選択するのが賢明な選択となる。
電源容量は650Wがおすすめ
システムの安定性を考慮すると、電源は650Wの製品を選択するのが最適だ。
この容量であれば、今回の構成はもちろん、将来的なパーツ交換にも十分な余裕を持って対応できる。
特におすすめなのが「MSI MAG A650BNL」だ。
ブロンズ認証と7年保証を備えた650W電源で、同クラスの電源ユニットの中でも特に高い品質を誇る。
650Wクラスのブロンズ認証電源の中では、筆者の知る限り最高品質の製品と言える。
さらに、同クラスのブロンズ認証電源では珍しく、CPU電源ケーブルが2本付属しているのも特徴的だ。
PCケースは何でもOK
PCケースは個人の好みで選んで構わない。
特に制限はないため、デザインや大きさ、価格など、自分の環境や予算に合わせて自由に選択できる。
ただし、選んだパーツがケースに物理的に収まることだけは確認しておこう。
筆者としては組み立てが簡単な【Thermaltake S100 TG】がおすすめ。
まとめ
今回紹介した構成は、フルHDゲーミングをメインに考えた際のベストバランスと言える。Apexなどの競技FPSも144Hz駆動できる性能を持ち、価格も予算内に収まる。
グラボ選びでは、コスパ重視ならRX 7600、安定性重視ならRTX 4060という選択肢を用意した。
初心者の場合はRTX 4060の方が情報も多く、トラブル対処もしやすいだろう。
パーツ選びのポイントをおさらいすると
- CPUはRyzen 5 5600で十分な性能
- マザーボードはB550チップセット搭載が賢明
- メモリは最初から32GBを選ぼう
- SSDは1TB以上が長期的にお得
- 電源は高品質な650W(MSI MAG A650BNL)がベスト
値段は11万円前後となるが、これ以上削るとアップグレードの余地がなくなってしまう。将来性を考えると、この構成がちょうど良いラインだと思う。PCケースは好みで選んでもらって構わないが、初めての自作なら組立てやすいThermaltake S100 TGをおすすめする。
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