2026年1月、自作PC市場はかつてない価格上昇の波に飲まれている。メモリやSSDの高騰が続くなか、GPUの最高峰もまた、衝撃的な価格を提示した。
Wccftechの報道によると、米国最大手のPCパーツ通販サイト「Newegg」において、NVIDIA純正の「GeForce RTX 5090 Founders Edition」が3,695ドル(現在のレートで約56万円)でリストアップされたことが確認された。
本製品のMSRP(希望小売価格)は1,999ドルである。つまり、正規価格の実に約1.85倍という値付けがなされていることになる。
「公式モデル」が「最大手」で高騰する意味
このニュースを単なる価格高騰として片付けることはできない。ここで特筆すべきは、対象がサードパーティ製のオーバークロックモデルではなく、NVIDIA公式の「Founders Edition」である点、そして掲載元がeBayのようなオークションサイトではなく、北米自作PC市場の心臓部とも言える「Newegg」であるという事実だ。
本来、Founders Editionは市場における価格の基準(アンカー)としての役割を担う存在である。その基準機が、最も信頼される主要販路の一つにおいて、定価の倍近い価格で販売されている。これは、現在の市場において「定価」という概念がいかに機能不全に陥っているか、そして供給に対する需要の圧力がどれほど異常であるかを如実に物語っている。
2026年のパーツ市場を象徴する出来事
2026年現在、NANDフラッシュやDRAMの供給不足により、ストレージやメモリの価格は右肩上がりだ。PCパーツ全体がインフレ傾向にあるとはいえ、RTX 5090のこの価格乖離は突出している。
Neweggという巨大プラットフォーム上で、公式リファレンスモデルが56万円というプライスタグを付けたこと。これは、ハイエンドGPUの入手難易度が極限まで高まっている現状を、最も残酷な形で可視化した事例と言えるだろう。
最高性能を手にするためのコストは、我々の想像を遥かに超える領域へと突入してしまったようだ。この価格設定が一時的なものであることを願うばかりだが、市場の現実は極めてシビアである。



































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