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【速報】AMD Ryzen 9 9950X3D/9900X3Dの発売日が3月12日に決定 – 中国での価格も判明、前世代より若干高めの設定に【2025年3月最新情報】

AMDが待望の3D V-Cache搭載ハイエンドCPU「Ryzen 9 9950X3D」と「Ryzen 9 9900X3D」の発売日を3月12日に決定したことが公式に確認された。中国のAMD公式ストアでの情報によると、前世代より若干高めの価格設定となる見込みだ。

発売日の公式確認

中国のAMD公式ストアが、Ryzen 9 9950X3DとRyzen 9 9900X3Dを3月12日に発売すると明記。これにより、1月のCESで発表された際に「2025年第1四半期」とされていた発売時期が、ついに正式な日付として確定した。これに伴い、レビュー解禁日は3月11日となる見込みだ。

この情報はリーカーの@harukaze5719氏も確認しており、以前から噂されていた発売日と一致している。AMDは本日中に正式なアナウンスを行うと予想される。

価格情報も流出

中国のJDプラットフォーム用プラグインを使用したリーカーの@9550pro氏によると、中国での価格は以下のようになるという

  • Ryzen 9 9950X3D: 5599人民元(約77,000円、約770ドル)
  • Ryzen 9 9900X3D: 4599人民元(約63,000円、約630ドル)

これは前世代のRyzen 9 7950X3D(5299人民元)とRyzen 9 7900X3D(4499人民元)と比較して、それぞれ約5%と2%高い価格設定となる。中国では13%の付加価値税(VAT)が含まれているため、税抜きでの推定グローバル価格は670ドルと550ドル程度になる可能性がある。

一方、以前にNeweggやAmazonの早期リスティングでは、9950X3Dが699ドル、9900X3Dが599ドルという価格が示されていた。これは前世代と同価格であり、中国での価格情報とは若干異なる。最終的な価格はAMDの正式発表を待つ必要がある。

仕様とラインナップ

Ryzen 9 9950X3Dの主な仕様

  • コア/スレッド: 16コア/32スレッド
  • ベース/ブーストクロック: 4.3/5.7 GHz
  • キャッシュ: 128MB L3 + 16MB L2
  • TDP: 170W

Ryzen 9 9900X3Dの主な仕様

  • コア/スレッド: 12コア/24スレッド
  • ベース/ブーストクロック: 4.4/5.5 GHz
  • キャッシュ: 128MB L3 + 12MB L2
  • TDP: 120W

両プロセッサは、このシリーズの最初に発売されたRyzen 7 9800X3D(8コア/16スレッド、479ドル)を補完する形となる。いずれも最新のZen 5アーキテクチャを採用しており、3D V-Cacheテクノロジーにより大幅に増量されたL3キャッシュを特徴としている。

なお、デュアルCCDモデルである9950X3Dと9900X3Dは、2つあるCCDのうち1つにのみ3D V-Cacheが搭載されるため、総キャッシュ量は7000シリーズから変更はない。

性能とポジショニング

AMDによれば、これらのCPUはIntelのArrow Lakeプロセッサ(Core Ultra 9 285K)と比較して、平均で20%高いFPSを実現するという。また、Zen 4世代の対応モデルからも大幅な性能向上が期待されている。

ただし、ゲーミング性能に関しては、これらのハイコアカウントモデルよりも、特定のゲームでは依然としてRyzen 7 9800X3Dが優位性を持つ可能性がある。9950X3Dと9900X3Dはより生産性向上に焦点を当てたモデルであり、ユーザーのニーズに応じて幅広い選択肢を提供する形となる。

対応マザーボード

これらの新CPUはAM5ソケットを採用するすべてのチップセットと互換性があり、600シリーズと800シリーズの両方のマザーボードで動作する。これにより、既存のAM5プラットフォームユーザーは、BIOSアップデートだけで最新のハイエンドCPUにアップグレードすることが可能だ。

筆者のコメント

3月12日というリリース日の確定は、ハイエンドデスクトップCPU市場にとって重要なマイルストーンだ。特にIntelのArrow Lake世代が想定を下回るゲーミング性能で苦戦している中、AMDのRyzen 9000X3Dシリーズは大きなアドバンテージを持つ可能性が高い。

価格については、中国市場とグローバル市場で若干の違いがあるようだが、前世代と比較して大幅な値上げはなさそうだ。特に、もし米国での価格が699ドル/599ドルに据え置かれるなら、性能向上を考慮するとコストパフォーマンスは向上しているとも言える。

最も興味深いのは、8コアモデル(9800X3D)、12コアモデル(9900X3D)、16コアモデル(9950X3D)という3つの選択肢が出揃うことだ。これにより、ゲーミング重視なら9800X3D、クリエイティブワークとゲームのバランスを取るなら9900X3D、生産性を最大化するなら9950X3Dという、より細かなニーズに応じた選択が可能になる。

ただし、実際の性能差やコストパフォーマンスを判断するには、3月11日のレビュー解禁を待つ必要がある。特に気になるのは、Zen 5アーキテクチャと3D V-Cacheの組み合わせがどの程度の相乗効果を生み出すのか、そして9800X3Dとの性能差がどの程度あるのかという点だ。

※本記事はAMD中国の公式情報、およびWccftech、Tom’s Hardwareの報道に基づいています。正式な価格や詳細については、AMDの公式発表をお待ちください。

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