AMDが次世代ハイエンドAPU「Ryzen AI Max+ 395」の詳細なベンチマーク結果を公開。統合GPU「Radeon 8060S」がRTX 4070モバイル版を圧倒的に上回る性能を示し、ゲーミングノートPC市場に激震が走っている。
圧倒的な性能差の真相
Ryzen AI Max+ 395は、1080p高画質設定での17タイトルすべてでRTX 4070を上回る性能を記録。Borderlands 3では実に68%もの差をつけ、平均でも23.2%の優位性を示した。特筆すべきは、これらがDLSSやFSRなどのアップスケーリング技術を使用しないネイティブ解像度での結果という点だ。
革新的なアーキテクチャの実力
Zen 5コアとRDNA 3.5アーキテクチャを採用する本製品は、以下の仕様を誇る
- 16コア/32スレッドのCPU(最大5.1GHz)
- 40CUの統合GPU(最大2900MHz)
- 80MBの大容量キャッシュ
- 45-120Wの可変TDP
さらに、XDNA 2 NPUによる50 TOPSのAI処理性能も備え、次世代モバイルコンピューティングの新基準となる可能性を秘めている。
ゲームタイトル別の性能差
特に大きな性能差が確認されたタイトル
- Borderlands 3: +68.1%
- Baldur’s Gate 3: +52.6%
- Hitman 3: +50.4%
- Cyberpunk 2077: +37.5%
競争の激しいe-sportsタイトルでも、Counter Strike 2で197FPSを記録し、高リフレッシュレートディスプレイの性能を最大限に引き出せることが証明された。
モバイルゲーミングの未来形
この結果は、統合GPUによる本格的なゲーミング性能の実現という、かつての夢が現実となったことを示している。特に、従来のディスクリートGPUに匹敵する性能を、より効率的な電力消費で実現できる点は、ゲーミングノートPCの設計に革新的な可能性をもたらすだろう。
さらに、次世代のRDNA 4ベースのAPUではさらなる性能向上が期待でき、モバイルゲーミング市場に新たなパラダイムシフトをもたらす可能性を秘めている。
※本記事のベンチマーク結果は、AMDがASUS ROG Flow Z13上で実施したテストに基づいています。実際の製品性能は、使用環境により異なる可能性があります。
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