NVIDIAの新型GPU「GeForce RTX 5070 Ti」の詳細なベンチマーク結果が流出。3DMarkのスコアではRTX 4070 Ti SUPERから約16.7%の性能向上を示す一方、上位のRTX 5080との差は17%程度に抑えられており、実質的にRTX 4080 SUPERクラスの性能を実現していることが明らかになった。
ベンチマーク分析
3DMarkの各テストにおける結果(RTX 4070 Ti SUPER比較)
高い性能向上を示したテスト
- Fire Strike Ultra(4K):+25.1%
- Port Royal(1440p):+18.8%
- Fire Strike Extreme(1440p):+18.5%
- Speed Way(1440p):+18.2%
比較的控えめな向上を示したテスト
- Time Spy(1440p):+10.9%
- Time Spy Extreme(4K):+11.9%
- Steel Nomad(4K):+14.7%
技術仕様の詳細
主要スペック
- GPU:GB203(RTX 5080と同チップ)
- CUDAコア:8,960基(RTX 4070 Ti SUPERから6%増)
- VRAM:16GB GDDR7(28Gbps)
- メモリバス幅:256-bit
- メモリ帯域:896 GB/s
- TBP:300W
DLSS 4の効果
NVIDIAの公式発表によると
- 従来のFrame Generation比で最大2倍以上のフレームレート向上
- Multi Frame Generation対応ゲームで特に効果を発揮
- 非DLSS時でも前世代比約20%の性能向上
ただし、これらはNVIDIA独自の測定結果であり、第三者による検証は2月19日のレビュー解禁を待つ必要がある。
価格動向の分析
価格設定
- RTX 5070 Ti:MSRP 749ドル(日本価格148,800円~)
- 予想実売価格:17-18万円台
- RTX 4080 SUPER(参考):15-17万円(終売前)
- RTX 4070 Ti SUPER(参考):12-15万円(終売前)
- RTX 5080:MSRP 999ドル(日本価格199,800円~)実売価格22-27万円
特筆すべきは、MSRPでの販売が極めて限定的になる見込みという点だ。多くのAIBパートナーモデルは17-18万円台での販売が予想されており、この価格帯ではRTX 4080 SUPERとの価格性能比での優位性が失われる可能性が高い。
性能比較の考察
3DMarkのスコアから見る各モデルとの比較
- RTX 4070 Ti SUPERより平均16.7%高速
- RTX 5080との差は平均17%
- 実質的にRTX 4080 SUPER相当の性能
ただし、3DMarkと実ゲームでの性能差が指摘されており、実際のゲーミング性能はRTX 4070 Ti SUPERから10%前後の向上に留まる可能性も示唆されている。
まとめ
RTX 5070 Tiは、ベンチマークスコアだけを見ればRTX 4080 SUPERの正統な後継機として十分な性能を持つ。しかし、予想される高い実売価格と、3DMarkと実ゲームでの性能差を考慮すると、必ずしもベストな選択とは言えない可能性が高い。
筆者のコメント
3DMarkのベンチマークスコアは確かに印象的だが、実際の購入を検討する際は以下の点に注意が必要だ。
第一に、MSRPでの入手が極めて困難になりそうな点。18万円前後での販売が主流となれば、性能向上分を考慮しても、コストパフォーマンスで優位性を主張するのは難しい。
第二に、3DMarkと実ゲームでの性能差の可能性。先行して発売されたRTX 5090/5080でも同様の傾向が見られており、実際のゲーミング性能は控えめになる可能性が高い。
DLSS 4対応は確かに魅力的な要素だが、それ以外の大きな進化が見られない中、定価での入手が困難な場合は、発売直後の購入を急ぐ必要性は低いだろう。2月19日のレビュー解禁で実ゲーム性能が明らかになるまで、購入判断を保留することを強く推奨する。
※本記事はVideocardzのベンチマークリークおよびNVIDIA公式発表に基づいています。実際のゲーミング性能は、レビュー解禁後に確認してください。
コメント
終売させてぼったくっるだけだったね
最初に歌ってた性能もDLSSありきだし、素の性能も上がった分電力も上がってて技術向上見られないし、5090と5080の不自然な品薄とその後すぐに台数投入されるニュースとか、電源問題とか、凄い微妙w
4060出るときも期待させる前情報いっぱいだった割に蓋を開ければあれだったしね。
5,70TIか日本円で12万以下なら前情報通り歓迎されたと思う