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【確定?】RTX 5060シリーズが128ビットバス採用で決定的に – 出荷明細書から判明、GDDR7メモリで帯域幅55%向上【2025年4月最新情報】

NVIDIAのGeForce RTX 5060シリーズが出荷明細書に登場し、128ビットメモリバスとGDDR7メモリの採用が最終確認された。これで過去数週間のリーク情報が事実と判明し、来週4月15日の発表を前に確定情報となった格好だ。メモリバス幅は前世代から進化なしだが、GDDR7採用で帯域幅は448GB/sに到達。RTX 4060 Tiの288GB/sから実に55%もの大幅向上となる。

出荷明細書で最終確認されたRTX 5060シリーズ仕様

海外メディアVideoCardzがNBDの出荷明細書からRTX 5060シリーズの決定的情報を発見した。これは先月からリークされていた仕様を完全に裏付ける証拠だ。明細書によるとPG152ボードが全3種類のRTX 5060カード(RTX 5060 Ti 16GB/8GBおよびRTX 5060)のプラットフォームになっていることが確認された。

注目すべきは、RTX 5060が「PG152 SKU 25」として明記され、はっきりと128ビットメモリバス搭載のGDDR7グラフィックスカードと記録されている点だ。さらに同データはGB206 GPUの使用も証明している。また、同リストには「PG152 SKU 10」も登場しており、こちらもGB206と128ビットメモリバス採用のGPUであることが判明。これはRTX 5060 Ti 8GBモデルと見られる。

128ビットバス継続の確定とGDDR7がもたらす大幅な帯域幅向上

今回の出荷明細書で、NVIDIAがRTX 50シリーズのミドルレンジGPUでも前世代と同じ128ビットメモリバスを採用することが完全に確定した。海外フォーラムでは192ビットバスへの拡大を期待する声もあったが、その可能性は完全に消滅した格好だ。

ただし、今回最も注目すべきはGDDR7メモリへの刷新だろう。これにより帯域幅が55%増の448GB/sに到達するため、同じメモリバス幅でも実質的な性能向上が見込める。最新情報によれば、このエントリークラスGPUではGeForce RTX 5060シリーズもRadeon RX 9060シリーズも128ビットメモリバスを継続採用することになりそうだ。

RTX 5060シリーズのラインナップと確定スペック

非公式情報によれば、NVIDIAは来週(4月15日)にRTX 5060シリーズを発表し、翌16日にはRTX 5060 Tiを発売する予定だ。
RTX 5060(非Ti)は5月に発売される見込みである。ラインナップの確定スペックは以下の通り

スペックRTX 5060 TiRTX 5060RTX 4060 Ti(参考)RTX 4060(参考)
ボード/SKUPG152 SKU 15 (16GB) PG152 SKU 10 (8GB)PG152 SKU 25PG190 SKU 361 (16GB) PG190 SKU 363 (8GB)PG190/173 SKU 371
アーキテクチャGB206-300GB206-250AD106-351AD107-400
CUDAコア4608384043523072
ベースクロック2407 MHz不明2310 MHz1830 MHz
ブーストクロック2572 MHz不明2535MHz2460 MHz
メモリ16/8 GB G78 GB G78/16 GB G68 GB G6
メモリクロック28 Gbps28 Gbps18 Gbps17 Gbps
メモリバス128ビット128ビット128ビット128ビット
メモリ帯域幅448 GB/s448 GB/s288 GB/s272 GB/s
TGP180W150W165W115W
MSRP不明不明$499 (16GB) $399 (8GB)$299
発表日2025年4月15日(予定)2025年4月15日(予定)2023年5月18日2023年5月23日
発売日2025年4月16日(予定)2025年5月(予定)2023年5月24日(8GB) 2023年7月18日(16GB)2023年6月29日

価格据え置きの意図 – RTX 5070との微妙な価格差に疑問

Board Channelsの情報によると、RTX 5060シリーズは前世代とほぼ同等の価格設定になる見込みだ。RTX 5060 Tiは16GB版が$499、8GB版が$399、RTX 5060は$299になる可能性が高い。特に気になるのがRTX 5060 Ti 16GB版の$499という価格設定で、たった$50足せばRTX 5070($549)が手に入ることを考えると、かなり微妙な立ち位置と言わざるを得ない。

一方、AMDもRadeon RX 9060シリーズを近々発表する見通しで、同様に128ビットメモリバスを採用するという噂がある。この予算クラス市場は競争が極めて激しいため、各社の価格戦略と実際の性能バランスが明暗を分けることになるだろう。

筆者のコメント

今回の出荷明細書情報で、これまでのリーク情報がほぼ確定した形だ。128ビットメモリバスの継続採用は、多くのゲーマーにとって期待外れだろう。高解像度ゲーミングでのボトルネック解消のために192ビットバスへの拡大を望む声は無視された格好だ。

それでも、GDDR7メモリ採用による55%の帯域幅アップは侮れない。特に高解像度テクスチャや複雑なシェーダーを多用する最新ゲームでは、この帯域幅向上が性能に直結する可能性が高い。とはいえ、実際の性能向上幅は来週のレビュー解禁まで分からない。

RTX 5060 Tiは価格据え置きとなる見込みで、これが「地味なマイナーアップデート」という印象を強めている。特に16GB版は$499と、わずか$50追加でRTX 5070が選べることを考えると、かなり中途半端な立ち位置だ。

ただ、GDDR7採用によるコスト増を考慮すると、価格据え置きでも実質的な値下げとも言える。また、RTX 5060(非Ti)がRTX 4060との価格差わずか$50という点は、予算重視のゲーマーには朗報かもしれない。

来週の正式発表とレビュー解禁で真価が問われるRTX 5060シリーズ。GDDR7がゲーム性能にどう影響するか、そしてAMDの対抗製品との性能差が最大の注目点となる。GearTuneでは引き続き最新情報を追っていく。

※本記事はNBDの出荷明細情報、VideoCardzおよびWccftechの報道に基づいています。正式な製品仕様と価格は公式発表をお待ちください。

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