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【最新画像】MSI GeForce RTX 5060 Tiカードが初公開 – PCIe 5.0 x8採用、16ピン(12V-2×6)と8ピン(PCIe)電源コネクタ両モデルを確認【2025年4月最新情報】

来週発売予定のGeForce RTX 5060 Tiの実機画像が初めて公開された。MSIのRTX 5060 Tiラインナップには「INSPIRE 2X」「GAMING」「GAMING TRIO」「GAMING TRIO WHITE」の各モデルが含まれており、PCIe 5.0 x8インターフェースを採用するGB206 GPUの詳細が明らかになった。

MSIのRTX 5060 Tiラインナップと特徴

前日の報道ではMSIが当初16GBモデルに注力し、8GBモデルも計画していることが明らかになっていたが、今回の画像から複数のモデルの詳細が判明した。

INSPIRE 2Xモデル

INSPIRE 2Xモデルは、RTX 5070以上のモデルに使用されているトリプルファンエディションと同じカラースキームを採用している。このモデルの特筆すべき点は8ピン電源コネクタを採用していることだ。

厚さは完全なデュアルスロットではなく、画像から判断すると2.3スロット幅となっている。ディスプレイ出力は標準的な構成で、3つのDisplayPortと1つのHDMIを備え、おそらくRTX 5070以上のモデルと同じバージョンのものと思われる。

GAMINGモデル

MSIはGAMINGシリーズも3つのバリアントで展開する。GAMING(X)モデル(TRIOなし)はデュアルファンデザインを採用しており、RTX 50シリーズでは初めて2つのファンだけを使用したGAMINGモデルとなる。興味深いことに、このモデルは16ピン電源コネクタを使用するようだ。

GAMING TRIOモデル

さらに、同社はGAMING TRIOとGAMING TRIO WHITEも発売する。どちらのカードも外観は同じで、主な違いはトリプルファンデザインであることと、どちらも16ピン電源コネクタを使用していることだ。「WHITE」バリアントは白色の筐体を採用しており、白色ケースとの相性が良さそうだ。

PCIe 5.0 x8採用が確定

今回の画像から確認できる重要な情報として、RTX 5060 TiがPCIe 5.0 x8 GPUであることが挙げられる。紹介されたすべてのカードは通常サイズのPCIeスロットを持っているが、データレーンの半分は電気的に接続されておらず、GB206 GPUが16レーンを使用していないことが確認された。

これは、RTX 5060 Tiが上位モデルと同じPCIe 5.0規格を採用しながらも、レーン数を半分に抑えることでコストと消費電力を最適化していることを示唆している。ただし、PCIe 5.0 x8は十分な帯域幅を持っており、現在のゲームで性能上の制約になる可能性は低い。

電源コネクタの選択肢

MSIのラインナップで特に興味深いのは、モデルによって電源コネクタが異なる点だ。INSPIRE 2Xモデルは従来の8ピンコネクタを採用しているのに対し、GAMINGおよびGAMING TRIOシリーズは、より多くの電力を供給できる16ピンコネクタ(12V-2×6)を採用している。

これは、カスタムモデルによって電力要件が異なり、特にオーバークロック仕様のモデルではより多くの電力が必要になることを示している。ユーザーは自身の電源ユニットとの互換性を確認する必要があるだろう。

発売日と展望

NVIDIAは来週(4月15日発表、16日発売の予定)にRTX 5060 Tiカードを正式に発売する。MSIのこれらのモデルも同時に市場に投入されると見られる。

前日リークしたベンチマーク結果では、RTX 5060 Ti 16GBはRTX 4060 Tiと比較して13-14%の性能向上を示しており、GDDR7メモリ採用による帯域幅の55%向上(448GB/s)と相まって、ミドルレンジ市場での競争力が期待される。

筆者のコメント

MSIのRTX 5060 Tiラインナップは、多様なニーズに応える幅広い選択肢を提供している印象だ。特に注目すべきは、電源コネクタの選択肢が増えたことで、12V-2×6コネクタへの移行期にある現在のPC市場にうまく対応している点だろう。

PCIe 5.0 x8の採用は賢明な選択と言える。PCIe 4.0 x16と同等の帯域幅を確保しつつ、コストと消費電力を抑える効果があるためだ。現在のゲームタイトルはPCIe 4.0 x8でも帯域幅の制約を受けることはほとんどないため、実用上の問題はないと考えられる。

デザイン面では、GAMING TRIOシリーズが依然としてMSIのフラッグシップとしての存在感を示している一方、コンパクトなINSPIRE 2Xモデルは小型PCケースユーザーにとって魅力的な選択肢となるだろう。また、GAMING TRIO WHITEモデルは白色ケースが人気を集める昨今のトレンドに合わせた賢い展開と言える。

価格については今回の情報では明らかになっていないが、前日のリークでは16GB版が429ドル、8GB版が379ドルとなる可能性が示唆されている。これが事実なら、前世代からの値下げとなり、コストパフォーマンスの面でもRTX 5060 Tiは魅力的な製品となるだろう。

※本記事はVideoCardzの情報に基づいています。正式な製品仕様と価格は公式発表をお待ちください。

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