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【悲報】RTX 5070/5060の発売が数週間延期か – 性能最適化の遅れと供給不足が重なり「見せかけの発売」再び【2025年2月最新情報】

NVIDIA GeForce RTX 50シリーズの中間モデル「RTX 5070」と「RTX 5060」の発売が予定から数週間遅延する可能性が高いことが、台湾メディアCteeの報道により明らかになった。チップの性能最適化が遅れていることが主な理由とされている。

RTX 5070とRTX 5060の発売延期の詳細

台湾メディアの報道によると、NVIDIAの中間レンジGPUであるRTX 5070RTX 5060(およびRTX 5060 Ti)が「チップの性能問題」に直面しており、これらの問題を解決するために発売が延期される見込みだ。

具体的な遅延期間は

  • RTX 5070:当初3月5日予定から3月中旬〜下旬へ(約2週間の遅延)
  • RTX 5060:最大4週間の遅延の可能性

報道によれば、NVIDIAは性能に関わるバグの修正を進めており、これが発売スケジュールに影響を与えているという。同社はこれらの問題を十分に解決するために時間をかけているとされ、その結果として発売日が数週間延期される見通しだ。

供給不足の懸念も重なる

性能最適化の遅れに加え、台湾で発生した地震がウェハーの供給にも影響を与えているとされる。これにより、発売初期の在庫状況はさらに悪化する可能性がある。

すでに発売されたRTX 5090RTX 5080、そして本日(2月20日)発売のRTX 5070 Tiはいずれも深刻な供給不足に陥っており、多くの小売店ではMSRP(希望小売価格)での入手が事実上不可能な状況となっている。

業界関係者によれば、RTX 5070RTX 5060も同様の状況が予想され、「紙の上の発売」(製品は発表されるが実際には入手困難な状態)となる可能性が高いという。発売当初は希望小売価格を大幅に上回る価格設定になると予想されている。

AMDにとって追い風に

NVIDIAの中間レンジGPU発売遅延は、競合するAMDにとって大きなチャンスとなる可能性がある。AMDは3月にRadeon RX 9070 XTRX 9070を発売予定だが、NVIDIAの対抗製品が不在の状況となれば、中間レンジ市場でのシェア拡大のチャンスとなる。

特に中間レンジGPU市場は出荷台数が多く、戦略的に重要な位置を占めるため、NVIDIAにとって今回の遅延は大きな痛手となる可能性がある。

NVIDIAの苦境

RTX 50シリーズの発売は全体的に混乱した状況となっている。高価格設定と極端な供給不足に加え、中間レンジモデルの延期により、同社の製品展開計画全体に遅れが生じている。

NVIDIAがこれらの問題をどれだけ迅速に解決できるかは不明だが、ゲーマーに満足のいくアップグレード選択肢を提供するためには、性能問題と供給問題の両方を解決する必要がある。

この報道が事実であれば、AMDは中間レンジGPU市場で大きな優位性を得ることになり、長期的な市場シェアにも影響を与える可能性がある。

※本記事はCteeの報道に基づいており、NVIDIAからの公式発表ではありません。実際の発売スケジュールは変更される可能性があります。

筆者のコメント

今回の延期報道は、NVIDIAのRTX 50シリーズ全体が抱える根本的な問題を浮き彫りにしている。単なる供給不足だけでなく、性能最適化の遅れも明らかになったことで、新世代GPUへの期待感は大きく損なわれつつある。

特に気になるのは、中間レンジモデルでこうした問題が表面化していることだ。旗艦モデルでは多少の問題があっても高い性能で補えることもあるが、価格性能比が重視される中間レンジ市場では致命的になりかねない。NVIDIAがこれらの問題を解決し、競争力のある製品を投入できるかどうかが、今後の市場シェアを大きく左右するだろう。

ユーザーの立場からすると、今年前半のGPU購入は非常に難しい判断を迫られることになる。MSRP価格でRTX 5070 Tiを入手できるチャンスは極めて限られており、RTX 5070/5060の発売も遅れる見込みだ。現時点では、3月のAMD RX 9070シリーズの発表を見守り、冷静に比較検討することをお勧めする。

Radeonが品薄になってきているので、どうしても待てないなら Intel Arc B580 を買おう。

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