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【中国限定】AMD が Radeon【RX 7650 GRE】を発表 – RX 7600/7600 XTの間を埋める新モデル、約290ドルで展開【2025年2月最新情報】

AMDが中国市場向けに新たなRDNA 3 GPU「Radeon RX 7650 GRE」(Golden Rabbit Edition)を発表した。RX 7600RX 7600 XTの間に位置付けられる新モデルで、価格は2,099元(約290ドル)に設定される。

スペックの詳細

新モデルはNavi 33ダイを採用し、以下の仕様を備える

  • コンピュートユニット:32基
  • VRAM:8GB GDDR6
  • ブーストクロック:2,695MHz
  • TDP:170W
  • 電源コネクタ:8ピン×1

性能と位置付け

RX 7650 GREは、RX 7600(ブーストクロック2,655MHz)より若干高いクロック周波数を実現。一方でRX 7600 XT(2,755MHz)には及ばない性能となっている。これは先に発表されたRX 7900 GRERX 7800 XTRX 7900 XTの間に位置付けられているのと同様の戦略だ。

電力効率と拡張性

消費電力はRX 7600から若干増加し、TDPは165Wから170Wに引き上げられた。ただし、RX 7600 XTの190Wと比較すると20W低い設定となっており、従来の8ピン電源コネクタで十分な電力供給が可能だ。

カスタムモデルの展開

主要パートナーからはすでにカスタムモデルが発表されている

  • ASRock Challenger
  • PowerColor Hellhound

いずれもデュアルファン設計を採用し、リファレンスモデルよりも高いクロック周波数を実現する見込みだ。

価格

RX 7650 GREの価格は2,099元(約290ドル)※日本円に換算すると44,000円程

市場への影響

中国市場限定モデルではあるが、RX 7650 GREの投入はAMDのミドルレンジ市場戦略を示す重要な動きだ。特にRTX 4060シリーズの供給削減が報じられる中、タイミングの良い製品投入となった。

なお、メモリ構成についてはRX 7600 XTの16GBに対し、RX 7600と同じ8GB構成を採用。メモリバス幅とバンド幅も同様の仕様となっている。

筆者のコメント

本製品は中国市場限定の展開となるが、スペックを見る限り推奨できる製品ではない。RX 7600からわずかなクロック向上を果たしているものの、現代のゲームで重要となるVRAM容量は8GBに据え置かれている。この容量では、今後登場する大型タイトルで高解像度テクスチャを使用する際に制限となる可能性が高い。

予算的に余裕がある場合は、16GB VRAMを搭載するRX 7600 XTを選択することを強く推奨する。将来的な拡張性を考慮すれば、価格差以上の価値があるだろう。

※本記事はAMDの公式発表に基づいています。日本市場での展開予定はありません。

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