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【リーク情報】価格と消費電力が上がっただけのRTX 4070 SUPER? – RTX 5070のベンチマークがリーク、12GB VRAM制限で将来性に疑問符【2025年2月最新情報】

3月5日に発売予定のNVIDIA「GeForce RTX 5070」のパフォーマンスデータがGeekbenchデータベースにリーク。喧伝されていた「革新的進化」の実態は、前世代比わずか20%の性能向上であることが判明した。一方、3月発売予定のAMD RX 9070シリーズは16GB VRAMを標準搭載する見通しで、将来性に大きな差が生まれる可能性が高まっている。

期待外れのベンチマーク結果

Geekbenchに投稿されたベンチマーク結果は、NVIDIAの大々的なマーケティングに水を差す内容となった

Geekbench 6.2.2のスコア

  • OpenCL:187,414ポイント
  • Vulkan:188,712ポイント

これを前世代と比較すると

  • RTX 4070(OpenCL:167,924 / Vulkan:156,601)比:わずか**11.6〜20.5%**向上
  • RTX 4070 Ti(OpenCL:205,131 / Vulkan:188,712)比:OpenCLでは明確に劣り、Vulkanでようやく同等レベル
  • RTX 4070 Ti SUPER(OpenCL:222,850 / Vulkan:204,212)比:全体的に15〜20%性能が下回る

つまり、549ドル(日本価格108,800円)という価格帯で投入されるRTX 5070は、2年前の製品とほぼ同等の性能しか提供できていないことになる。「Blackwellアーキテクチャ」という新世代の名を冠しながら、実質的には「価格と消費電力が上がっただけのRTX 4070 SUPER」という評価も的外れではないだろう。

深刻なVRAM制限が将来性を左右

最も懸念されるのは、12GB GDDR7というVRAM構成だ。市場環境を見れば、この制約は明らかに時代遅れと言わざるを得ない

  • AMD RX 9070(無印):16GB GDDR6 256bitを採用予定(複数メディアが確認)
  • 前世代のRTX 4070 Ti SUPER16GB GDDR6X 256bitを搭載
  • 前世代のRX 7900 GRE16GB GDDR6 256bitを搭載

近年のゲーム開発トレンドでは、VRAM消費量は着実に増加している。最新の高品質ゲームでは高解像度テクスチャとレイトレーシングを有効にした場合、10GB以上のVRAM使用が一般的となり、一部のタイトルではすでに12GBの限界に近づいている。特に4K解像度では、この制約がすぐに壁となる可能性が高い。

NVIDIAは高速なGDDR7採用をアピールするが、容量不足は速度では補えない現実がある。2年以上の使用を前提とするグラフィックスカード購入において、この制約は重大な欠点となり得る。

GB205チップの素性を解剖する

RTX 5070が使用するGB205チップには、以下の懸念点が存在する

  1. 実質的な「廉価版」GB203
    • 48コンピュートユニット(RTX 5080の84ユニット、RTX 5070 Tiの70ユニットと比較して大幅削減)
    • ダイサイズ263mm²(RTX 5080/5070 Tiの378mm²に対して約30%縮小)
    • トランジスタ数31.1億(RTX 5080/5070 Tiの45.6億に対して約32%減少)
  2. ROP問題の拡大可能性
    • RTX 5090/5080/5070 Tiですでに発覚しているROP欠損問題
    • 同じTSMC 4Nプロセスを使用するGB205にも同様の製造上の問題が発生する可能性
  3. 電力効率の伸び悩み
    • 予想されるTGP 250W(RTX 4070の200Wから25%増加)
    • 性能向上幅は高々20%に対し、消費電力は25%増
    • 「電力効率の革新」を謳うBlackwellの看板に偽りあり

DLSS 4の誇大広告問題

NVIDIAの宣伝文句「RTX 4090クラスの性能」は、完全なマーケティング誇張と言わざるを得ない

  • DLSS 4のMulti Frame Generation機能を使用した場合の理論値で、実際のゲーム体験とは乖離がある
  • 表示上は高フレームレートでも、実際の入力反応速度は大幅に低下
  • 入力遅延が増加するため、特に競技性の高いゲームでは致命的な欠点になりうる

実際のゲーム体験としては、RTX 5070でDLSS 4を使用しても、RTX 4090のネイティブ性能には遠く及ばないことは明白だ。特に競技性の高いゲームでは、入力遅延の増加は致命的な欠点となり得る。

AMD RX 9070シリーズとの対決

3月に発売予定のAMD RX 9070シリーズは、以下の点でRTX 5070に対する優位性を持つ可能性が高い

  1. メモリ構成
    • RX 9070(無印)でも16GB GDDR6 256bitを採用
    • 将来的なVRAM要件増加に対する余裕
  2. レイトレーシング性能
    • RDNA 4アーキテクチャによるRT性能の大幅向上(AMDの主張で前世代比最大168%)
    • RTX 4070 Tiクラスに迫る可能性
  3. 価格競争力
    • 価格未定だが、NVIDIA対抗のための戦略的価格設定の可能性
    • 16GBという付加価値による差別化

筆者のコメント

RTX 5070のベンチマーク結果を詳細に分析すると、NVIDIAが「革新」と呼ぶには程遠い内容であることが明らかだ。実質的には「RTX 4070 SUPERにDLSS4機能を追加した程度」といっても過言ではない。特に12GBというVRAM容量は、2025年の時点で明らかに不十分で、将来性に疑問符が付く。

現在のゲーム開発トレンドを考慮すると、VRAM要求は年々増加している。RTX 5070のような高価格帯GPUを購入するユーザーは、少なくとも2〜3年の使用を想定するだろうが、すでに一部のゲームで容量の限界に達しつつある12GBでは、その期間を全うできない可能性すらある。

結局のところ、RTX 5070は「価格と消費電力が上がっただけのRTX 4070 SUPER」の域を出ず、Blackwellの名を冠するには値しない製品と言わざるを得ない。3月のAMD RX 9070シリーズ発売を待って比較検討するか、すでに市場にある16GB以上の VRAMを搭載した製品(RX 7900 XTX、RX 7900 XT、RX 7800 XTなど)を入手する方が、賢明な選択といえるだろう。

※本記事はGeekbenchデータベースのリーク情報に基づいています。製品の最終仕様や実際のゲーム性能は、発売後の公式レビューをお待ちください。

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