NVIDIAの次世代グラフィックスカード「GeForce RTX 50シリーズ」の供給状況について、欧州市場から少し心配なニュースが入ってきました。
最新の報道によると、ドイツの一部代理店において、ハイエンドモデルであるRTX 5090やRTX 5080などの供給が完全にストップしてしまったそうです。
代理店への入荷が「ゼロ」という異常事態
海外メディアのWccftechが報じた内容によると、ドイツのある小売業者が「代理店から十分なGPUを確保できない」と悲鳴を上げているそうです。
具体的にはどのような状況かと言うと、ミドルレンジの「RTX 5070」に関してはわずかながら入荷があったものの、上位モデルである「RTX 5070 Ti」「RTX 5080」、そして最上位の「RTX 5090」に至っては、1枚も入荷の目処が立っていないとのことです。
通常、新製品の発売直後は人気で品薄になることはよくあります。
しかし、代理店レベルで「供給停止」となってしまうケースは非常に稀です。
これは、メーカー側(NVIDIAやボードパートナー)からの出荷が、特定のルートに対して完全に絞られている可能性を示唆しています。
なぜ供給が止まってしまったのでしょうか?
この供給制約の裏には、いくつかの構造的な問題があると考えられます。
1. 製造の難しさと生産キャパシティの限界
RTX 5090のような超高性能GPUに使われるチップは製造が難しく、良品として出荷できる数(歩留まり)を増やすのが簡単ではありません。
さらに、現在は世界的なAIブームが続いており、半導体工場ではデータセンター向けのAIチップの生産が最優先されています。
そのため、私たちが使うゲーム用GPUの生産ラインが圧迫されている可能性が高いのです。
2. 流通における「選別」が始まっている可能性
供給できる数が限られる時、メーカーはどうしても世界的な大手チェーン店や、大口のシステムインテグレーター(BTOパソコンメーカーなど)への出荷を優先しがちです。
今回ドイツで声を上げたショップが中規模以下だった場合、流通の優先順位によって一時的に供給リストから外されてしまった可能性があります。今のところ、世界的な大手ショップではまだ在庫が見かけられますので、この「選別」が行われている可能性は高いと言えるでしょう。
AMD Radeon RX 9000シリーズへの影響は?
NVIDIA製品が手に入りにくくなれば、当然ライバルであるAMD製品への注目が集まります。
報道によると、現時点ではAMDの次世代GPU「Radeon RX 9000シリーズ」の在庫は比較的余裕があるようです。
しかし、もしRTX 50シリーズを買えなかったユーザーが一斉にRX 9000シリーズへ流れたらどうなるでしょうか?
いわゆる「玉突き事故」のように需要が急増し、こちらもあっという間に在庫切れになってしまうリスクがあります。
特にコストパフォーマンスを重視する方が一気に動くと、市場全体でグラフィックボードが不足する事態も考えられます。
日本の私たちが今、取るべき行動とは
もし、皆さんがRTX 5080やRTX 5090の購入を検討されているなら、今の状況を楽観視するのは少し危険かもしれません。
ドイツで起きていることは、遅れて日本国内の流通にも影響する可能性があるからです。
今後の対策として、以下の3点を意識してみてください。
- ハイエンド狙いなら早めの決断を
大手量販店などで定価に近い在庫を見つけたら、早めに確保することをおすすめします。「もう少し安くなってから」と待っている間に、次の入荷が未定になってしまうかもしれません。 - いつもは見ないショップの情報までチェックする
いつものショップだけでなく、複数の専門店やBTOメーカーの在庫状況をこまめにチェックしましょう。お店によって入荷状況が異なることはよくあります。 - 焦って転売品に手を出さない
すべての供給が完全に止まったわけではありません。不安になって高額な転売価格で購入するのではなく、信頼できる正規代理店からの情報を待つ冷静さも大切です。
2026年のPCパーツ市場は、年初から波乱の幕開けとなってしまいました。
今後もNVIDIAや各メーカーからの公式発表に注目し、新しい情報が入り次第お伝えしていきます。



















































































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